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僕の日記2  作者: Q輔
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学歴社会なるものを感じたことは、あまりない

 令和七年一月二十二日(水)


 うちのボスは他人の学歴に非常に興味のある人で、あいつはどこどこ大学を卒業している、あの人の息子はなんたら高校に推薦で入った、あそこの家の親はほにゃらら大学で頭が良いが、息子はふにゃらら大学だからあまり頭が良くない。などと折につけ別にどーだっていい情報を提供してくださる。地元の各学校の偏差値とか、すんげー詳しい。


 ちなみに、あくまでこれは僕の皮膚感覚だが、長らく建設業界で働いてきて、学歴社会なるものを感じたことは、あまりない。かつて施工管理技士の国家試験の受験資格で大卒は高卒より優遇されていたなんて時期があった。言ってみりゃあそれぐらいかな。でもその優遇も今は撤廃され、近年は条件さえ満たせば、なんと高校生でも学科試験を受けられるようになっちゃった。建設業界は深刻な担い手不足。学歴ごときで入口を狭めている場合ではないのだろう。


 我々の業界は、学歴社会ではなく、資格社会だ。たとえ東大卒であれ、資格が無ければ建設機械を使用することは出来ないし、公共工事の監督に就任も出来ない。現場では、資格証を携帯する義務はあるが、卒業証明書を携帯する義務はない。まあ、大手建設会社であれば高学歴者が優遇されることもあるのかもしれないが、うちのような中小企業においては、大卒だろうが、中卒だろうが、若者だろうが、高齢者だろうが、外国人だろうが、宇宙人だろうが、やるやつはやるし、やらないやつはやらない。という実にシンプルかつシビアな評価があるだけだ。


 ついでに言っておくと、冒頭で述べたようにうちのボスは他人の学歴に非常に興味のある人だが、決して学歴差別者ではない。何故なら、原則大卒しか採用しない工事監督のメンバーに、地元で三流の県立高校をギリギリ卒業したような低学歴者を採用し、やがてはその男を社内で事実上ナンバー2のポジションにまで昇格させたからである。

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