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赤ずきんちゃん
「ねえ、おばあさん。どうしてお耳が大きいの。」
「それはね、お前のかわいい声をよく聞くためさ。」
「ねえ、おばあさん。どうしてお目目が大きいの。」
「それはね、お前の可愛い顔をよく見るためさ。」
「ねえ、おばあさん。どうしてお口が大きいの。」
「それはね、お前を、食べるためさ。」
「ねえ、おばあさん。どうして歯が黒いの。」
「ねえ、おばあさん。どうして舌が赤いの。」
「ねえ、おばあさん。どうしてお腹が…」
「ねえ、おばあさん…」
「ねえ…」
後日、ノイローゼになったおおかみが自ら赤ずきんを吐き出したことは、言うまでもない。