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楽して魅せる冒険譚  作者: 土下侍(ドゲザムライ)
2/2

1話 転移

おはようございます。

こんにちは。

こんばんは。

土下侍(ドゲザムライ)です。


見切り発車で始めていたので設定資料とか更新しながら書いていきます。


Twitterでも書いたのですが、基本週1、頑張れたら2話投稿位で進めていきます。

慣れてきたら1日1話ずつ投稿もやってみたいです。


それではヾ(*´罒`*)

 死んだ...はずだった。

 もう後がない、追い込まれて借金取りに襲われ、殺されるくらいなと自分の部屋で首を吊って死んだ。


 ここはどこなんだろう。

 手足の感覚がある。恐る恐る立ち上がって周りを見てみる。

 どうやら四方八方全てが白い世界にいるらしい。


 「ホッホッホ、最後の1人もようやく起きたかの」

 どこからか声がする。よく見ると僕以外にもチラホラと人がいるようだ。

 「儂はこの世界の管理人。君たちで言うところの神と同義のような者である。自己紹介はこれでいいだろうかの?」


 管理人と名乗る声が話し始める。

 すると、僕の近くにいた人達が一斉にパニックに陥ったのか、帰してくれ、ここはどこなんだなど叫び始めた。

 僕も気になったため声を出そうとするが声が出ない。


 「ふむ...儂が話しているというのにちとうるさいのでな。少し声を封じさせてもらったよ。では続きを話させてもらおう。君たちを地球という星から私のもうひとつの管轄である星『アストプワール』に転移させてもらう。何故ここに呼び、何故このようなことをするのか、この問いにだけ答えておこうかの。」


 間を置いた発言の後、僕らの真正面に眩い光が迸る。目を開けると齢80を超えていそうな老人がいた。


 「儂が管理しておる地球とアストプワール、2つの星は互いに干渉せず、同じように時間が流れ生物が暮らしておった。

 しかし何者かがアストプワールや地球に対し干渉を始めた。我々の管理者としての権限を徐々に奪いつつな。

 そんな時、同時期に命が失われようとした者が数十名居ったのじゃ。儂はまだ奪われておらんかった権限である『生と死』についての権限を駆使し君らの肉体と魂をこちらに召喚したというわけじゃ。

 ちょうど今アストプワールにある王国『エントリック王国』が勇者召喚というものを行っておるのでな。これに乗じて君らをアストプワールに転移させる。転移は強制だがその後は自由じゃ。」


 その場の全員が息を呑んだ。そりゃそうだ、この中には生きるのが嫌で死んだ者だって居るのだから。


 神と自称する管理者は真剣な表情を見せながらさらに言い放った。


 「飛ばされた地で何もせずひっそりと生きて死ぬのもいいだろう。着き次第すぐに自殺、それも大いに結構!じゃがそれで本当にいいのかの?

 地球の滅亡の原因となるモノを倒したあかつきには君らの願いをひとつ叶えよう。死んだ者の中にはこんなはずじゃなかったと思っている者を居よう。死ぬ原因となったものに復讐をしたいと思う者も居るじゃろう。願いは何でもいい、虫がいい話じゃがどうかこの世界と地球を救って欲しいと思っておる。」


 言葉をここで区切ると管理者は勢いよく頭を下げた。数秒下げた後、顔を上げる。


「君らが救わなければこちらの星の生物もどんどん地球に召喚されて行くことになるだろう。君らの世界でゲームというものに出てくる魔物。例えばこんなのとかこんなとかあとはこのようなものも居たか。」


 管理者の周りの時空が歪み、緑色の人型をした化け物や血にまみれて笑っている牛頭の筋肉男、八つ目のデカい蜘蛛が現れる。


「君らの命の中には、数億人の命の未来がかかっていると理解してくれたと思う。

 儂はもう時期ヤツに権限ごと食われるじゃろう。その前に君らに必要なモノを与えておく。それとそうじゃな、全盛期の肉体では無いものもおるようじゃしここにいる者の年齢も合わせておこうと思う。そうじゃの、アストプワールで数年生きて慣れた頃が全盛期になれるように13歳くらいの年齢になるよう組み込んでおこうかのぉ。

 ヤツを倒せば儂も復活出来る。その時に願いを聞こう。ではまた会おう。」


 そう言うと僕らの周りに魔法陣らしい紋様が浮かび上がる。

 白い部屋は徐々に黒い蛇のようなものに絡まれ汚されていく。

 管理者と名乗るおじいさんは最後に微笑みながら僕らに向かい、


 「巻き込んですまぬな」


 そう呟き、蛇に食い殺された。


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