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楽して魅せる冒険譚  作者: 土下侍(ドゲザムライ)
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プロローグ

おはようございます

こんにちは

こんばんは


土下侍(ドゲザムライ)と申します。

この度、処女作ではありますが「楽して魅せる冒険譚」を執筆させて頂きます。

筆者は頭が悪い理系なので文法とかよく分かりません。

誤字や表現の間違いがあれば指摘して下さると幸いです。


それではごゆるりとヾ(*´罒`*)

 


 はぁっ...はぁっ...っく...はぁっ......


 五月雨振る中、路地へ向かう。

 思えばこんなに全力で走った事はあっただろうか。

 そんなことを考えながら走れるのはきっと脳内にアドレナリンが出ているからだろう。


 こんなはずじゃなかった、といつもの口癖を吐いた。


 学生時代は何をしても平凡な成績だった。

 周りの目を気にして生活し、目標などもちろん描くことなんてなく、どうとでもなるだろうと鷹を括った。

 親や友達、その都度の彼女に甘えて生きてきた。

 振られた理由はいつも同じだった。

「もう貴方に飽きてしまった、つまらないの。」



 いつしか周りに甘えて生きた僕は何も出来なくなっていた。

 しばらくして自分から考える事もやめた。

 思考放棄の末、ただただ時間だけが過ぎていく。



 頑張るきっかけがあれば変われたんだ、やれば出来るんだ、


 と、逃げる言葉ばかりが浮かんだ。



 いつしか無能となり、社会からも追放された。

 しかし生きるためには金がいる。

 生活するためにお金を借り、生活するために働こうとした。


 だけど続かなかった。逃げ癖が付いてしまっていた。

 膨らむ借金と萎えた意志。


 遂には借金取りが自宅のアパートまで来る始末。1度逃げ切ってから帰路に着く。


 鍵を開けて自室に入る。暗がりでも分かるくらいには乱雑な部屋だった。


 殴られるくらいなら、脅されるくらいなら、無理やり働かされるなら...


 と、ならならばかり不安が募る。


「そうだ、もう疲れた。」


 そう言って彼は部屋にある積み上がったダンボールの上に置いてあるボロボロのクラスTシャツを掴む。

 そして縄替わりに結び、ドアノブに吊るした。

 常備薬として服用していた眠剤を飲み、首に縄をかける。


「こんなはずじゃなかったのに...な...」


 生や不安からの解放故にか、

 彼は笑いながら逝った。




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