瀬戸際
「ここ1、2週間が瀬戸際」
新型コロナウィルスの話だが、検察長の定年問題も同様だ。
ウィルスでは政府の瞑想が続く。しかし、集会等の自粛はデモ規制をしたい政府にとっては都合がいい。ウィルスの危機があれば、倒閣しにくい。中国の国家主席訪日のためにも中国に恩を売りたい。感染者数が正確に出ると、鎖国状態になり消費税増税と合わさって不況になる。帳尻あわせを続けてきたアベノミクスも限界がくる。
一方、定年問題もついに一部の人間による法解釈の変更まで持ち出して迷走しはじめた。いままでは釈迦に説法で、政治家に法を説く必要などないだろうと思ってきた。しかし、じつは素人同然なのではないかと疑わざるをえない。
普通なら、国会を騒がせたと、本人が辞退して収拾するところを、もしかしたら彼自身も辞退させてもらえないんじゃないだろうか。いままでの多くの官僚や大臣のおかしな答弁を見ていると、引くも地獄、進むも地獄とばかりだ。もはや、玉砕覚悟で突っ走っている。
全ての出口をふさがれて部屋の中を逃げ回る姿は実に哀れだ。運用や解釈で逃げ回っていたが、立法時の資料が出たことで、やっと議論が立法の手に戻ってくる。そうなれば、野党も外野席からではなく国会というグラウンド内で勝負できる。
万引きにしろ、薬物にしろ、法を犯すものは自覚がありながらも、止められないそうだ。いまの政権も
「誰か止めてくれ!」
と、叫んでいるようにさえ見える。




