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ギルド〜能力判明①

アイルが暴走して道に迷った時に、初めて来たところを思い浮かべたら身体が光り元の場所に戻って来ていた。互いに何が起こったか解らず考えていた。

ギルドに行き全てを調べることにした。


 突如使えた不思議な力で、最初の場所であり、来たときの時間に戻って来た。はっきりと言って何故かは、分からなかった。考えながらアイルと歩いてギルドに向かっていた。アイルが質問をして来た。


「さっきから難しい顔ばっかりしてるけどどうしたの?」


 少し皮肉な口調で聞いてきた。

 やっぱりそういう顔をしてたんだなぁって思いながら答えた。


「ゴメン、ゴメン。さっき起こった事を考えていたんだ。」


「確かに急にピカーンて光ってキズだらけでボロボロだったハヤトが何事も無かったかのように元通りだもんね。」


 皮肉そうに聞いてきたと思えば、食べ物を抱えて、食べながら話している。


「お前は、いつそんなに食い物かって食ってんだよ!」


 思わずツッコミを入れてしまった。


「露店前を横切ってはいたが、いつどうやって買ったんだこいつは…」


 ため息まじりに俺は呟いていた。アイルが離れて行くのを次は感じたので後を追ってみた。

 やはり、露店で食い物を買っていた。金を持っていたのかと思い、会話に耳をすましていると、


「はい、200ペルだよ」


 店員が金額を伝えていた。


「200ペルか、この町にしたら安いね。ハハハ。

 支払いはこれで!」


 ルンルン気分でアイルは買い物をしている。

 手には、自分のいた世界で見たスマホのようなものを

 持っている。


「ゲロリン」


 薄気味悪い音で決済の音が鳴る。


「てか、スマホこっちでも使えるのか?」


 思わず、大きな声で叫んでしまった。アイルもいたの?って感じで驚いて振り返った。


「これのこと?」


 と、何事もなかったかのように、手に持っている端末を見せながら聞いて来た。俺は、首を振り説明を求めた。持っている自分のスマホと見比べてもあまり変わらない。何故使えているのか首を傾げて見ていた。アイルは説明をし始めた。


「あぁ、これは、あなたの世界のスマホ?って物をこっちに持ってきて作ったんだよ。便利そうな物だと思ってさぁ。通信するための物はすぐに作れたけど、物を買う時に使っている電子マネー?だっけ?あれだけは時間がかかったわ。1ヶ月もかかったよ。てへ。」


 ドヤ顔で、アイルが説明してくれた。てか、普及させるまでが早すぎる。こいつは何者か尚のこと分からなくなった。話しながら歩いているうちにギルドに着いた。ギルドはぱっと見は、昔のアメリカ映画にでてきそうなカーボーイがいそうな感じの建物だ。


「あら?新顔だね」


 中に入ると、ギルドの受付の女性が声をかけてきた。ギルドの受付とは呼びにくい感じの服装で、かなり、露出している。喋りかたもどこか妖艶さもある、かなりセクシーな感じのお姉さんだ。


「は、初めてです。お、お、俺、は、ハヤトって言います。」


 あまりにも、胸元がはだけそうな服装だったので、目がいってしまったが、見てはいけないと思いそっぽ向いた。それに気づいたアイルから痛い一撃が入ったのも言うまでもない。


「仕事を探しにきたのかな?それとも能力を診断しにきたのかな?」


 お姉さんが口元に中指を当てながら上目使いで聞いて来た。なんていやらしいお姉さんなんだろうと思いながら答えた。


「能力診断で!」


 声が少し裏返ってしまいはずかしい思いをした。


「フフフ、じゃあこちらに来て、水晶玉の上に片手をのせてください。リラックスしてくださいね。」


 お姉さんは優しく説明してくれた。診断はいたってシンプルだった。説明によると、呼吸を整えて、水晶に触れ後は異世界でよくある魔力?ってやつを流すだけだ。俺は目を閉じて呼吸を整え深呼吸を数回した。目を開けて水晶を見ると何やら光出している。俺にも少しは魔力があったことに、安心しているとお姉さんが少し驚いて見ている。

 水晶の中の光は普段なら赤や青、単色の光が主に出るらしいが、何故か虹色に光り輝いていた。

 光によって属性があるらしい。

 赤色は炎、青色は水、緑色は風、黄色は土、金色は光

 黒色は闇、白色は無属性。となるらしいが、金色と黒色後は白色が出ても驚きらしいが、虹色は、過去に一人しか出たことがないらしい。それ故に、能力はあまり判られていないが、虹色が出たときは、その国の王に連絡を入れる決まりになっているらしい。


「そんなに珍しい能力なんですね」


 と、少しはに噛んだ感じで、嬉しくもあり、少し照れた感じで言った。

 少し驚いていたお姉さんが王様宛に手紙を書いて渡してくれた。


「これを持って行き、謁見の申し出をすればすぐに王様と会い話ができる」


 と、言ってはくれたがどんな話になるのかが不安でしかない。まぁ行ってみれば分かるだろうと、軽い気持ちで向かうことにした。

 一先ずは宿を探さないといけないが、俺は一文も持っていないのだ。簡単に言えば飯を食う金、宿泊費も何もない。急に現実に戻され、膝から崩れ落ち頭を抱えていた。


「よかったら私の家に来ますか?…」


 と、聞いてくる人がいた。だが、ローブを頭から被っているので容姿は判らないが、声的には女性のようだ。まだ判らないことばかりの世界でありどんな人たちがいるか判らない世界だが、アイルと同様この人は信じても大丈夫だと思った。確信とかはない、ただの勘だから。あと気になる事を言っていたのを俺は聞き逃さなかった。それは、


「あなたの力について教えます。」


 と言っていたのだ。

 これはチャンスだと思った。もし、罠だとしても構わないと思い付いて行くことにした。





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