出会い②〜異世界転移
電車に乗り、移動中も3人で楽しく話しながら楽しい時間を過ごした。気が付けば、自分たちな降りる駅に着いていた。混雑する電車。俺と梓は慣れているが、あの子は、慣れていなさそうだ。手を差し伸ばし、手を握り電車から降りた。
無事だと思い、大丈夫だったかと確認しようと、振り返るとおばさんの手を握っていた。その瞬間に、叫ばれ痴漢扱いされた。あたふたしてる時に駅員が来て話し合いになったが、何故か駅員がおばさんを落ち着くようになだめていた。 電車に乗り、移動中も3人で楽しく話しながら楽しい時間を過ごした。気が付けば、自分たちな降りる駅に着いていた。混雑する電車。俺と梓は慣れているが、あの子は、慣れていなさそうだ。手を差し伸ばし、手を握り電車から降りた。
無事だと思い、大丈夫だったかと確認しようと、振り返るとおばさんの手を握っていた。その瞬間に、叫ばれ痴漢扱いされた。あたふたしてる時に駅員が来て話し合いになったが、何故か駅員がおばさんを落ち着くようになだめていた。
聞き耳を立てていると、そのおばさんは冤罪をあげようと日頃から意味不明に頑張っているらしい。駅員も呆れていた。まきこれた俺は苛々していた。
「何だあのババァわ!誰が好き好んでお前なんか触るか!」
と大きな声で叫ぶかのように、内心ではかなり怒っていた。
もういいやと、怒りながらも学校に向かう事にした。すると、後ろから
「待って下さ〜い!」
と泣きながら走ってくる子がいる。さっきまで浮かれていたのに苛々のせいで忘れていた。腕握り抱きつかれ、涙目の上目遣いで
「もう、離しませんからね」
と言われた。梓は、必死に離そうと引っ張っていた。離そうとすればするほど柔らかな胸が当たってドキドキしていた。
「一度離して?」
お願いすると悲しそうに頷いて離してくれた。呼吸を整えてから、
「歩いて行くか」
笑いながら言った。電車で一緒に降りれなかった事を謝るとその子も謝ってきた。迷ったか聞いてみると何故か帰りだけは迷わなかったらしい。良かったと思いながら学校に向かった。通学路で子供が道に落書きをしていた。
子供たちに優しく注意すると、子供が素直に聞いてくれたが、後ろで何かをブツブツ唱えてる様な声が聞こえてくる。よく見ると円の周りに何かの模様や文字が描かれている。何やら光だし、不思議に思った時ブツブツ唱えていたものが終わり、円の中心に吸い込まれた。
光が強かったので顔を腕で覆っていたので何が起こったかがハッキリとは覚えていない。
気がつくと、見覚えの無い部屋にいた。不思議に思い、周りを見渡した。鋸や鉈などの道具が多く置いてある倉庫の様な所だった。訳が分からなかったが、外に出てみることにした。
何も考えず、扉を開けた時、何かに当たる音がした。そこには、電車の行き先を聞いて来た女の子が顔を押さえている。
「痛ったいわね!」
女の子が怒ってきた。
出会ったときとは、かなりキャラが違っている所にびっくりした。
「悪い。キャラ変わりすぎじゃね?てか、此処は何処?」
全然知らない所に連れてこられたのだから説明を求めた。
「はぁ、仕方ないわね。ここはアンタからすると異世界になるわね、その異世界の王都ラックって言う町よ。あらゆる種族が混在している珍しい町よ」
ため息混じりの適当な言い方で説明された。
何故か納得するしか無いと思ったのだ。何故ならそこには、獣人やエルフなどの人以外にもいろんな種族が町中を歩いていたのだから。
「これから俺の新しい生活の始まりだ!」
目を輝かせて大声で言っていた。
周りのあらゆる種族にも振り返って見られていた。
「てか、あんたは、焦ったりしないの?訳のわからないところにいきなり来たら大概取り乱しておかしくなると思うんだけど?」
と女の子が焦らない俺をみて変に動揺しながら言ってきた。
「てか誰だっけ?」
俺は今更だが聞いてみた。
「今更?初めに聞きなさいよね。私は、アイルってい言うのよ。覚えときなさい!」
と胸を張って偉そうに言われた。
「はぁ…」
かなりのツンデレになっていたので、どうしていいかわからなかった。リアクションがかなり薄くなってしまった。
「そういえば、アイルと俺しかいなさそうだが、梓はどうした?」
俺は、一緒についてきたかわからなかったので聞いてみた。
「あの子は来てないわよ?」
アイルはふてくされた様に言った。
「なら良かった」
と俺は笑顔で言った。アイルは寂しい表情とかを、見せてくれるかと思って、楽しみにしていたらしいが、何故か笑顔だったので残念そうに凹んでいた。俺は、危険かもしれないところに、梓がいなくて良かったと思っただけだ。幼なじみってだけで恋愛感情は一切ない。ただ兄妹や家族の様に思える相手だからだ。
俺は転移されたっぽいが、この後はどうしたら良いのかわからなかった。でも、アイルが居てくれるからまぁ何とかなるだろと考えていた。
「この後は、どうするんだ?」
アイルに相談してみた。
「まずは、ギルドに行くわよ!あなたの力を調べたり確かめないといけないから。」
頼りにされたのが嬉しかったのか、凄く嬉しそうにニコニコしながら凄い力で俺を引きずっている。俺は何故腕ではなく、足を持って引きずられているのか疑問を抱いていた。
「あ、あのぉ…ガハッ、…痛い、痛いって!」
呼んでも叫んでも聞こえていないのか返事がない。何度呼んでも浮かれているようで気付いていない。
「あぁ、今日から2人でいられる(//∇//)」
アイルはずっとその言葉ばかりを繰り返している。
その間、引きずられ過ぎて服がボロボロになっていた。かなりな時間引きずられもう身体中が傷だらけだ。
アイルは急に止まり震えだしていた。俺は引きずられ、傷だらけになりピクついていた。
「え?えぇ…グスン…うわぁ〜ん」
アイルが急に泣き出した。
「ど、どうした?…」
俺は引きずられすぎてダメージが残りすぎていてかすれた声で聞いた。
「か、帰り道が分からない…」
泣きべそをかきながら答えた。俺のことはどうでもいいのかと、ふと脳裏をよぎったが、町からかなり離れたらしい。暗くなっていたから、かなりの距離を歩いたと考えられると思った。
通った道を聞くとあやふやでハッキリとした答えは聞けなかった。
帰り方を考えていた時に、見覚えのある風景を思い浮かべたのだ。そこは最初に訪れた場所であり、部屋を出て初めて見た所だったので記憶に焼き付いていたのだ。すると、身体が急に光りだしたのである。
「何なんだ?これは… アイル手を掴め!」
なぜか、少し怖かったが、戻れる気がして叫んだ。
「う、うん」
アイルも戸惑っていたが繋いでくれた。
次の瞬間、はじめいた所に戻って来たのだ。
「アイルもう大丈夫だぞ」
俺は笑顔で言った。
「えっ?えぇ〜⁉︎何で?どうやって戻って来たの?」
かなり焦りながら聞いて来た。
だが、俺はやり方が分からなかったので答えられなかった。
「ま、まぁ。と、とりあえず、ギルドに行かない?
」
俺も何が何だか分からなかった。
歯痒いきもちになっていた。