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爆縮と体温の機知(7)

ホワイトとブラック

この世の中に

ホワイトと言われる物は無い

人間の文化形成とは

往々にしてブラックであるからだ

何かをしてはならない

何かをしなければならない

こういう形にするべきだ

こういう形にしてはいけない

大体の物事に付いて回る

人間は生きているだけで

ブラックの中に居るのである

そして

ブラックだからこそ

秩序が生まれたのだ

ホワイトからは

絶対に生まれない物である


例えば

純粋に人をあやめたい者が居るなら

周りの人間は

それを血眼になって止めるだろう

それはブラックである

純粋さを考えて

やってみなさいと言うのが

ホワイトであろう

様々な理由を付けて

止めさせようとするのは

会社や他人が

様々な理由を付けて

やらせようとすること

やらせないようにすることと

全く同じ力である

阻害する力と同じなのだ

本人にとってみれば

そう感じる物であり

「どうして」という

疑問が出ることなのである


人間の文化の中に居ることは

常にブラックで在り続けることだ

だからこそ

ブラック企業も生まれるし

ブラックではないかという

感情が生まれる

それは当たり前のことなのだ

周りに居る人間が

例外無く

ブラックの中で暮らし

ブラックである感覚を

持っているからだ

ホワイトを装っているだけである


秩序があるという形が

ブラックであるのだから

社会が平和であれば

ブラックであるのだ

ブラックから

ブラックを生み出すのは

実に簡単なことである

そこに自分勝手な理念を

いい感じに混ぜるだけで

生まれてくる

誰かが「これはこうするべき」と

言っているのと変わらない

周りの人間が同調するだけで

それは

新しいブラックになるのである

限られた範囲という場合もあるだろう


ホワイトはどうかと云えば

治安が悪い所を見れば良い

実に自由であり

気を抜けば消えるというだけである

平穏は無いが

行動を阻害する者は少ない

自分よりも力があるか、無いかで

行動の成功率が変わるだけである

あの状態がホワイトであり

善悪などは関係無いのだ

縛る物は一切無い

ホワイト企業が良いという感覚に

近い物があるだろう

その中で自由で在りたいのである

どうなるかといえば

気を抜けば消えるというだけだ

つまりは

能力主義になるということだ

限界を何回くらい超えるだろう

その中に居る内は

それの繰り返しである

背中から撃たれることも

あるかもしれない


ホワイトとブラックは

水と油に近い

薄いブラックが良いくらいしか

言いようが無いのである

きっと

そこを考えようとはしないのだろう

その時点で

おかしな話である

ブラックの中に

ホワイトをねじ込むことは

不可能だ

絶対に壁に打つかる

全体に影響が出るほど

とある事を

変えなければならなくなる

秩序があるとは

そういうことであり

それに守られている内は

永久にブラックである

僕等は

ブラック社会のブラック人間なのだ





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