1話 出会いは運命、変わった関係
第1話、魔物との出会いのお話です。
自分的には結構頑張ったつもりです(笑)
ではお楽しみください!
パチっと目が覚めた。どうやら僕はベッドにいるようだ。
ちょっとベッドにしてはゴツゴツしてるな。買い替えないとな、ってここは異世界なんだったな。
吸い込まれた後、ベッドに召喚されたのか。俺の家ってことなのかな?考えるより起きてみようか。
家は木造。柱はちゃんとしてるけど、壁は藁で耐久がありそうな感じじゃないな。大きさは少し人間が使うにしては天井が低いが、全く使えないわけじゃない。寝ていたベッドも藁で寝やすくない訳じゃないが、この少しのゴツゴツ感は下に石でもひいているのだろうか。
家の外に出てみよう。壁からは少し光が入り込み、丁度いい明るさがある。窓からは綺麗な森林がみえた。
ガラッと玄関を開けた。心地よい空気をいっぱい吸いこもう、って、え⁉︎
そこには、十何人かの魔物が僕に向けて槍や剣、こんぼうを構えていた。
一瞬思考が停止したのち、ハッと一つ考えが生まれた。
ここって、魔物の家なんじゃね?
僕の目の前に立ちはだかる魔物は人型だが、魔族ってかんじゃない。オークやゴブリンをイメージする。
「おまえ、だれだ?」
し、喋るのか。てか、流暢な日本語を使うのか。そういえば女神がスキルで"多言語対応"なんてものがあったな。それの効果か?
「おい、なんかしゃべれよ」
「あ、あぁ、スマン、中々状況が飲み込めなくて。」
「じょうきょうがのみこめないって、おまえがかってにひとのいえにはいったんだろ?」
なるほど。僕が召喚された場所は魔物の家なのか。
これは俺死ぬのか?また逝くのはできれば避けたいが、バトルになれば僕は死にそうだ。
「...」
魔物の小さい女の子が、リーダーのような男に耳打ちをした。すると男は少し困った顔をした。
「どうしたんだ?」
僕が質問すると、彼は答えた。
「おまえ、もしかしてにんげんか?」
「あぁ、間違いない」
すると魔物は少し離れて、作戦タイムを初めた。
魔物を少し観察してみると、人型なのだが魔族のような感じではないと感じた。少しランクは低そう。
「おれらはおまえをこうげきできないが、おまえはここにすめない。そういわれているから」
彼らの答えだった。しかしここの地理も知らないので、ここに住みたい。それは彼らが魔物だったとしても。
僕は彼らに説明した。前世で死んで、天に召され、転生し、ここに召喚されたと。スキル云々はよく分からなかったから飛ばしたけど。
「そうだったのか。...ならしかたないかもしれないな。」
「しかし...!」
他の魔物が反対した。
「しかしかわいそうだろう。たすけてあげるのだから、あのかたもゆるしてくれるだろう」
その一言で僕はこの集落に、この家に住めることとなった。僕は、「マモル」という名を名乗った。
一週間後。
「おい、マモル、起きろ。飯だ。」
3日前ぐらいからか、この言語にも慣れてきた。彼らも僕に慣れてくれたのか、楽しく喋れるほどの仲になった。
彼らの種族は”魔人"というらしく、魔族とかよりもランクは低いものの、まあまあ高い位らしい。
僕は今の異世界生活が楽しみになった。
読んでいただきありがとうございます。
次回も日曜7時に投稿予定です。
次回もどうぞよろしくお願いします!