プロローグ
小説家になろう初めての投稿です!!
力一杯自分の伝えたい事伝えれたらなと思います
ーバジレア・フロステルー
約三十年前に起きたフラウス王国とブランシュという民族との間で行われた十年間に渡る大戦の中でフラウス国の騎士として奮闘した女騎士の名前である。
彼女の激烈さは、その風格や威厳さによって彼女が血が滴り落ち真紅に輝く剣を頭上高くに上げれば皆がその迫力に耐えられず、恐怖に慄き、彼女がその重厚な装飾が施された鎧の間から覗く、肉をも切り裂くようなナイフのような目をひとたび向ければ、男であろうが女であろうが、はたまた、農民であろうが騎士であろうが、ひどく狼狽し絶望の淵にたたされたという。
しかし、そんな彼女だが、歯から鋭い牙が生えてるのでもなく、殺伐とした戦場で羽ばたかせるような翼もなく、二本の足を生やしたれっきとした人間であった。
それに、彼女には友人や家族と呼べる存在が一人いた。
彼は百戦錬磨の彼女の右腕となり、時には物思いに耽る彼女を慰め、切磋琢磨してきた友人であり家族だ。
彼の名は、
ールグ・アールフォロスー
しかし、彼には実体というものが無かった。
彼、ルグ・アールフォロスはミシオンと呼ばれる特殊なエネルギーが意思化したもので(魔法と言った方が早い気がする)
ルグの様なミシオンが意思化した例は今までに無かった。
そして、彼女は彼を体に取り込みエネルギーとしてそして、ルグと意思疎通をしながら、日々厳しい戦を乗り越えてきていた。
しかし、彼女はその特異過ぎる身体からフラウス王国の英雄でありながら国外追放を受けてしまった......
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そして、終戦から二十年後......
フラウス王国から国外追放されてしまったバジレア・フロステルとルグ・アールフォロスは王国から離れた村にひっそりと暮らしていた。
そして、終戦から二十年後、ある事をきっかけに四十年ぶりにバジレアの身体から抜け、18歳の青年の身体として実体化したルグ・アールフォロスのアフターライフが幕を開ける。