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向き合い方
「くべる」に違和感がある。
「燻りの火は」
燃えろ、燃えろ
その焦がれる想いをくべて、
高らかに歌い上げよ!
お前の何が良いのか、と
苦痛を、暗い言葉をくべよ
全てくべてしまえ!
そうして一気に燃やしたら、
清気が元に戻っているだろう
今までの君は
ただ悲しかっただけ
「酷な時間」
指を折り、月日を数える。
蝋燭の火が消える。
何本も同時に、ではなく
一本一本
惜しむようにして。
指を折り、月日を数える。
重ねた手を開くことはない。
閉じ続ける。
そのままで、そのままで、
どうか開かないように、と。
死者は蘇らない。
・「お前」から「君」に呼び名を変えてみた。
・待ち続けるのはこの世からおさらばする時間。