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抗えない
初めての予約投稿。
「カミナリ」
大粒の雨が
降り注いだ日、
白い光が
天から落ちてきたのを
見た。
神々しいほどの
まばゆい光は
まさしく神のようだった。
抗えないほどの白、
突き抜ける大音、
全てが通り過ぎた場所には
何も残っていなかった。
神が成った時、
有象無象は
零になる。
「幼い日」
ある夏の日
家の近くの
細い路地を歩いていた時、
形容しがたい高揚感が
私を支配していた。
頭がぼおんやりとして、
ただただ心地良くて、
ずっとこの感覚が続くのだと、
何の確証もないのに
信じていた。
雷の語源は諸説あります。