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愛の解釈
「むくな愛」
愛を知ったモノは
無敵
そこから全てが色づいて
何もかもが祝福してくれているようで
世の中の全てを受け止める余裕があって
何かを変える力が宿る
嘘じゃないよ、本当なの
夢見てるって思われるかもしれない
けれど
それさえも受け止めるんだ
盲目的かもしれない
危険なのかもしれない
正しくないのかもしれない
けれど
理不尽にだって立ち向かえるの
本当よ
ママも言っていたもの
「たくさんの愛」
それを欲するがゆえに、
何十、何百、何千というモノ達が
争ったという。
ヒトは、星の数ほどいるけれど
それを得るには、いささか
供給量が少なかった。
それは一人に一つ与えられる
というものではなく、
計算式のように絶対的な
ものでもない。
何千、何万、何億通りもの
解釈が存在する。
たくさんの、愛。
コップに注いだ水が
あまりにも綺麗で
嫉妬した。