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si   作者: 半信半疑
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自覚

「夢見る人形」


 針突き刺す

 道化の手

 ぶら下がる

 命綱無しの

 マトリョーシカ

 締め付ける

 透明な縄

 下を向き

 その高さに恐怖する

 当たり前のことが

 とても嬉しかった

 だって

 これで私も成れたのだから

 

 鋭い痛みの向こう側に

 穏やかな陽ざしを浴びる

 君の姿を見た



「現実を知る」


 昔私は子どもだった

 何も知らない子どもだった

 走り回ることが楽しく

 泥団子づくりに熱をあげる

 単なる子どもでしかなかった

 けれどどうだ

 意識してみれば

 鮮明な考慮を得れば

 これほど残酷な行為を及ぼす

 小さな破壊神はいないのだ

 握りしめた右手を開くと

 中には数多の声と珠

 過ぎ去った月日は返らない

 目の前にしか道はない

 振り向くことはもはや許されない

 その時期は

 すでに失われてしまった


君の名は「日常」


2016.10.5 「現実を知る」加筆しました。

 振り向くことはもはや許されない

 その時期は

 すでに失われてしまった


何か足りないと思っていたんだよ。

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