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釦
昨日書いたもの。
「内外世界」
高い塀の内側にいる
四方を石に囲まれた
そこが私の箱庭
そこだけが私の世界
時折、外から笑い声が聞こえる
気になって外壁に上り見る
そこには広い世界が広がっていた
一面の水滴
一面の砂場
一面の氷氷
一面の夜帳
私の世界はちっぽけなものだった
片手に収まるほどの小さなものでしかなかった
「ヒミツ」
色色な飾り。
王冠、羽毛、ガラス玉。
四つ葉、ハート、クローバー。
綺麗なものを、箱いっぱいに詰め込んで、
こっそり愛でる、幸福なとき。
釦の読みは「ぼたん」。
国字らしいです。