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雨の日に思う
昨日書いたものです。
今日もまた雨。
雨の一文字で、「あめふる」っていう動詞的な用法もあるらしいですね。
「雨雲に映す現在」
白に黒を足して灰色へ。
曖昧なままで。
彼方まで続いていく陽射し。
その上を歩く、それだけで良かった。
そうして自分を欺いていた。
騙していた。
そのツケが今、廻ってきたのだと、
そう、思った。
「雨音」
窓にぶつかる水滴が、その激しさを物語る。
乱雑に鳴る音。
壊せ、壊せ、壊せ。
破裂する無生物の主張。
どうにもならない焦燥感だけが、
空間を埋め尽くす。
「人生」
ぐるぐるまわる。
メリーゴーランド、ゴーゴー。
ひたすらまわり、はなばたけ。
てにあるのはきらきらしたあめだま。
ひとつひとつがかけがえのないもの。
たまに、まわるのがはやくてこぼれおちる。
それでもまた、てのなかにふえるたからもの。
ぐるぐるまわる。
きのうも、きょうも、あすもまた。
癒しが欲しい。