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雨が降ったから
「声をあげよ」
硬質な机よ
汝は何故
ひっそりと口をつぐんでいるのか
何か言いたまえよ
そんな若者に尻でのられて
心が煮えたぎらないのか
ずっとそのままで居る気か
周りに期待しても無駄だぞ
自分から声をあげよ
そうすればきっと
「雨粒を見て思う」
水
冷えた水
少しずつ奪われる熱
私は何処にもおらず
最後には溶けて消える
それが悲しいとは思わない
私も水たまりの中の
一滴に過ぎないから
「鞄の中で出番を待つ」
晴れるといいね
そうなるといいね
だけど晴れないかも
そうかもしれないね
いきなり降るかも
そうかもね
そしたらさ
うん
ここから出してもらえるかな
最近になって、雨が降る日は頭が痛みます。