19/47
光の捉え方
お久しぶりです。
「閉私」は少し前に書いていたもの、「みちすじ」と「昼間の光」は今日書きました。
「閉私」
堂々めぐりだ
つらなる螺旋の中に閉じ込められた
唯一の手掛かりは昔の記憶だけ
だがそれも雑音がかかってよく覗けない
あぁ、もう手遅れだ
遠くにある光
とじていく殻
消えゆく焦燥感
何者でもない感覚だけが
私を形成する
「みちすじ」
水面に浮いた小石
そっと足をのせる
はみだす私の足
すべりおちて水に沈む
ゆっくりともちあげると
きらりと光る
まずは一歩
すべてはそれから
「昼間の光」
黄色というよりも
金色に近い光を見た
あの先に何があったのだろう
いろいろと考えてしまうけれど
その先は今度確かめてみよう
「閉私」は閉じていく感覚を表現したかった。句読点を使用せず、語彙も関連性を持つものを選んだ。「みちすじ」と「昼間の光」はどちらも光、特に日光から連想していった。大体午後三時から五時くらいだったかな。
—追記日 2017/3/22