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si   作者: 半信半疑
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真夜中に

「そこにある思い」


 真っ赤な唇に

 そっと優しいキスをした。

 恵まれない道化は

 暗い空を見上げる。

 もはや、過ぎ去った未来。

 踊り損ねたマネキンを抱き、

 これで良かったのか、と確認をとる。

 彼女は冷たくも穏やかなままで

 私はわずかに熱を持っていて、

 その差がうらめしく、

 ずっと泣いていた。



「痛みの意味」

 

 じゅくじゅく、じゅくじゅく

 切り傷が蠢く

 おぞましさはない

 ぼおんやりとした眼で見つめる

 ああ、よかった

 私も生きていた。

 


「憧憬」


 長く伸びた影

 地面に移る。

 それはやがて

 空き地を抜け、

 公園を通り、

 彼女の家を通過し、

 ビルの高さを追い越して、

 とおいとおい場所へと帰っていった。

 未だたどり着けない私はただ、

 見ているしかなかった。

眠れない。


ネガティブ思考で詩をつくる時、よく「道化」とか使います。

詩の終わり方をみてみると、自分にはどうしようも出来ないという感じで終わっていますね。

『痛みの意味』に関しては確かめるような感じですが、どちらかというとこれも諦めに似た感情が強いです。

—追記日2017/2/19

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