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白冬寒
あまりにも寒くて書きました。
頬にあたる雪が痛かったです。
「白景」
全ては白にぬりつぶされる
鮮やかな光
誰かの声
触れる手の熱
一つ残らず、白の彼方へ
そして一人になる
周りには何もない、何も・・・。
ただ、白だけが在る。
「あちら側」
窓の外に冬がいる。
ちらちらと、こちらを見ている者もいれば、
無視している者もいる。
様々な冬があちらにいる。
私は身を縮こませながら
部屋の中で、
その様を楽しんでいた。
交ざろうとは思わない。
ただ、見ているだけだった。
「さむいひには」
かじかむゆびを
ひっしにはわせる。
さむいさむい、
ここはさむい。
いますぐあたためておくれ。
こごえてしまわないように。
2016年6月4日 加筆修正