64・魔剣の”呪い”
完結まであと一話か二話の予定です。
頑張ります。
サミィはじゅうたんから飛び降り、着地と同時に砂地を転がって勢いを殺す。
その後ろをじゅうたんが降下・追従する。
「サミィ止まって!」
エステルの制止も聞かず、サミィは砂に倒れた彼の元へ向かう。
『ヴィリューク!』
しかし駆け寄ったサミィに対し、剣が突きだされるではないか。
倒れている角度からは見えないはずなのに、それなりの勢いで正確にサミィを狙い定めて突き出される剣。
サミィがそんなものに当たるはずもないのだが、攻撃されたことにショックだった様だ。
『どうして!?』
そこに漸くじゅうたんが追いついた。
「あの剣のせいね……何とかしないと!」
「何とかって」
「んなもん、この手の話は剣を取り上げて、鞘に納めて封印って相場が決まってるだろ!」
そうと決まれば話は早い。
ダイアンが囮となり盾と斧を構え、先頭に立って注意を引いていく。
「切れ味が恐ろしく良いから、盾とか過信しちゃだめよ」
「上から見てたし、分かってらい」
「あ……」
ゆっくりと接近していくと、彼もふらつきながら立ち上がり、そしておぼつかない足取りで向かってくる。
「さて、どうやって剣を取り上げるかね……」ダイアンは乾いた唇を一舐めして呟いた。
事態は中々進展しなかった。
魔剣からの攻撃をダイアンは正面から受け止めず、盾で受け流し、斧で斬り払っていた。
何度か強打で弾き飛ばそうとしたのだが、往なされ逆に斬り裂かれそうになって、迂闊なことは出来なくなった。
他の三人は手を出せずにいる。
手伝おうにも、援護どころか足手まといは明白。
ナスリーンの魔法は直接的な攻撃魔法が主で、この場面で使えるような魔法の手持ちがない。
アレシアも同様だ。一応弓矢は構えるものの、彼を傷つけたくはなかった。
エステルとサミィは少し違った。各々砂の精霊の力を借りて、ヴィリュークの動きを制限しようとするのだが、一向に効果が現れない。
足元の砂を凹ませて転ばせようとしたり、一気に砂で足を拘束しようとするのだが、発動に合わせて避けられるのならばまだ分かる。
発動の手ごたえがあるのに、発動場所に剣を一振りすると効果が現れないのだ。
もうこれはヴィリュークの実力と魔剣の効果としか考えられない。
「エステル、何かないのかい!?おばさまの弟子なんだろ?」
「そんな便利な物、そうそうないわよ!」
「ねぇ、あの鞘に貼ってあるアレ、持ってないの?」
アレシアの指差す先には、鞘にべたべた貼られているお札。
ダイアンと操られているヴィリュークは戦闘の真っ最中。
動き回られて見え難い鞘のお札を、エステルは目を細めて観察する────と、収納魔法陣をまさぐって探し始める。
”ばさっ”
「ちっ、こんな事になると分かってたら、あんなに紙を渡すんじゃなかった」
エステルは汗で湿った指先で、束ねた紙を素早く捲り続ける。
陽射しはますます強くなり、容赦なく照り付ける。
「このお札か……どこまで効くか分からないけど、やってみるしかないよね」
エステルは開いた帳面を見本に、次々と札を書きあげていく。
「まずこれ。身に着けて……ってよりも、細く畳んでこれで髪を結んで。退魔用の護符なんだけど、どこまで効くか……とにかく無いよりましでしょ」
三人そろって髪を結ぶが、ダイアンは取り込み中なので後回しになってしまう。
「で、これが本命の封印のお札。本来は封印の魔法陣とセットで使うんだけどこんな状況だしね。直貼りして何としても剣を鞘に納めるわよ」
そう言って使うに使えない魔法陣が書かれた紙を懐にしまう。お札は全員が持ち、それぞれ隙あらば貼っていく段取りとなった。
「ダイアンお待たせ!」
「遅ぇよ!水よこせ、カラカラだ!」
炎天下の元、時間稼ぎをしていたのだ。いい加減、脱水症状が出てもおかしくない。
「飲んでたらやられるわよ。頭からかぶる?」
「ああ、もう!やってくれ!」
エステルはダイアンの後頭部目掛け、水をかぶせる。
「ふう、少しマシになったぜ」
「あとは護符なんだけど……」
どう考えても悠長に髪に結んでいる余裕はない。会話の間も攻撃を捌いているのだ。
「ちょっと失礼」
「うひゃぅ!」
うっかり盾を捌きそこなって、端っこを斬り飛ばされてしまう。
しかし一言断わったとしても、いきなり鎧の隙間からお札を胸元にまさぐり入れられたら、奇声の一つも出ても仕方ないだろう。
「あぁっ!エステル!」
「そう怒らないで!」
「効果が無かったらぶっ殺す」
「で、状況に変化は?」
「盾がボロボロだ。街に戻ったらレストアしないと、なっ」
なんとか会話しながら魔剣をいなせるまで消耗させた。確かにサンドマンを蹂躙していた時と比べると反応も速度も鈍い。
しかし斬れ味は変わっていないので、受け方を間違えると状況は一気に悪くなる。
「しかし魔剣っておっかないわね」
「なにを改めていうんだい?」
アレシアの呟きにナスリーンが律儀に返答する。
「だってダイアンでさえ、あの様子よ。もっと長い間戦ってたヴィリュークは脱水症状おこしてフラフラなのに、まだ剣を振るうのよ。動かないはずの身体を動かされているって、ゾンビと一緒じゃない」
「…………」
「ナスリーン?」
アレシアの問いかけにも黙って答えないナスリーン。
「取り押さえよう」
「え?」
「ダイアン、何とかして転ばせて拘束して。僕も手伝うよ。あと剣側の腕の自由を奪う事。アレシアは鞘を奪って、切っ先を少しでも鞘に納めて。エステルはお札。刀身に貼れば力を削げる筈よ。ヴィリュークにもね。効果があれば少しは大人しくなるでしょ。斬られない様に気を付けてね!」
ダイアンを先頭にそれぞれにじり寄ると、目標が増えたせいか切っ先が左右に定まらなくなる。
ヴィリュークを見ると、呼吸も浅く目も虚ろである。魔剣に無理矢理動かされているのだろう。足元はふらついていても、剣と鞘はしっかり握っている。
フェイントが通用しないことは、これまでの遣り取りでダイアンは理解していた。いつの段階からかは不明だが、ヴィリュークの意思はすでになく、魔剣に操られて彼女と対峙していたのだ。
ここでダイアンは攻勢に出る。
斧と盾を駆使して攻撃。だが攻撃を当ててしまっては元も子もない。防御できるスピードで、いや態と防御させていく。しかし業物とは言え通常の武器、刃毀れは増えていき盾は削られていく。
何合打ち合っただろうか、とうとうヴィリュークの身体が言う事を聞かなくなり仰向けに転倒してしまう。
ダイアンはここぞとばかりにマウントポジションを取り剣を押さえにかかるが、それでも魔剣は抵抗してくる。
腕だけで振るわれた魔剣がダイアンに襲い掛かるが、辛くも斧の柄で受け止める。
しかし斧の柄は一刀で斬り落とされ、その頭を砂にめり込ませた。だがそのお蔭で出来た隙を付けたのは僥倖といえるだろう。
ダイアンはヴィリュークの拳ごと魔剣の柄を握りしめた。
”びくっ”
”くたり”
ダイアンは何かに打たれたかのように硬直し、ヴィリュークは握り締めていた手を放し、砂地からピクリとも動かない。
ダイアンは力の抜けたヴィリュークの手を外し、改めて魔剣をしっかり握る。
しかし逆の手では胸元をかきむしる。
「ご…ふ……」
「ダイアンしっかり!魔剣を捨てて!」
「ご……」
かきむしっていた手は鎧の隙間へゆっくりと差し込まれていく。
その動きの意図をエステルは理解し、素早く自分の髪を束ねていたお札を引き抜き、結び目を解く。
今度はダイアンの魔剣を握りしめている腕に飛びつくと、その手首に結び付ける。
「う…ぎ…、助、かった。鞘を……」
ヴィリュークの手から鞘は簡単に取り戻せ、ダイアンに手渡すが切っ先が震えて鞘に誘導できない。
「みんな!お札を!」
エステルは自分の封印の札を、鍔元から刀身を挟むようにして貼り付けていき、それにアレシア・ナスリーンが続くと刀身は一面お札で埋め尽くされる。
「どうすんだ?震えは止まったけど、札が邪魔で鞘に入らねぇぞ!」
「ちょっと鞘貸して」
エステルは受け取った鞘に貼られているお札を、あっという間に全て剥がしてしまった。
「お、おい!」
「このお札の封印は破られてしまったの。新しくする必要があるわ」
「構えて」
差し出された鞘を受け取り、言われるがまま納刀の体勢に入るが、当然札が邪魔で入れられない。
そこへエステルが切っ先の札に手を掛ける。
”強引だな”とダイアンは思ったが、ウダウダ言っても仕方ないと腹をくくる。
二人は頷き合うと呼吸を合わせ、合図とともに札を剥がし・剣を押し込み・剥がした札を鞘に貼り直す。
彼女等は感覚を覚えているうちにとばかりに、次から次へと工程を繰り返していった。
しかし最後の一枚で暗礁に乗り上げた。
あと十センチが押し込めない。
それは丁度、鞘を握りしめているダイアンの拳の幅と一緒、そして魔剣の最後の抵抗だった。
三人がダイアンの補助に入るが、一向に進まない。
実質持久戦となった以上、こちらの体力の方が分が悪い。負けは確定である。
エステルは何かないか、必死に手持ちのカードを思い浮かべる。
自分の持ち物、一人一人の出来る事、ダイアン、アレシア、ナスリーン、サミィ……
そういえばサミィは砂の悪魔とか罵られたわね、あんなに可愛いのに……
ん?……半人半蠍?
「っしゃぁ!」
突然のエステルの絶叫に一同力を弛めてしまい、少し押し戻されてしまう。
「もうちょっと頑張って!アレシア、これもってて!」
今度はアレシアの胸元に封印の札を押し込む。
「んひっ」
奇声は上げたが、我慢して押し黙る。
「サミィ!砂地を平らにできる?いや、平らにしてちょうだい!」」
返事も待たずエステルはじゅうたんに飛び乗り、急上昇させていく。
サミィがひげを振動させながら砂を操っていくと、ヴィリュークを中心に丸く砂地が平らになっていく。
「もっと!もっと広げて!」
じりじりと広がっては行くが、エステルは”もっともっと!”と叫び続ける。
”みゃぁぅ”
サミィが一鳴きすると背中から砂の精霊たちが飛び降り、らせんを広げる様に砂地を飛び跳ねていく。
砂の柳の葉が砂をかき分けて行くと、通り過ぎた所から平らになっていく。
四枚の柳の葉はエステルの合図があるまで砂地を均し続け、合図とともにらせんを辿ってサミィの背中に戻って行った。
”んぐぐぐぎぎぎ”
あと拳一つ。それだけ押し込めれば封印できるのに、魔剣は最後の抵抗をする。
ダイアンを中心に鞘側と柄側に分かれたナスリーン・アレシア達は、耳まで真っ赤にしながら力を籠めるが、力が拮抗して押し込めない。
このままではふりだしに戻ってしまうと頭によぎった時、エステルの声が高らかに響いた。
”透写!”
魔剣に三十センチ大の魔法陣が映し出された。
声は続く。
”拡大!”
均された砂地めいっぱいに、広がり映し出される魔法陣。
じゅうたんの上では、エステルが封印魔法陣の紙を高く掲げ、砂上に魔法陣を拡大透写していた。しかし砂上に転写は出来ないので、そのまま維持し続ける。
「ナスリーン!起動して!」
ナスリーンが手を放すと、鯉口がじりじりと広がっていく。そんな事はお構いなしに、止めていた息を一気に吐きだし転がしていた杖を両手で握り締め、大きく息を吸うと杖を突き立てて魔力を流すが手ごたえが無い。
魔法陣に魔力が流れ、馴染んでいく感触が無いのだ。
ナスリーンは自分なりの力技を駆使せんと腹をくくると、杖の先端から魔力を魔法陣向けて降り注ぎ始めた。
透写状態と転写状態では魔力の流れが違うと推測し、全体的に降り注いだ魔力で探りを入れる。
「……ここかっ!」
明らかに魔力の流れが違う場所を発見すると、今度はそこに集中して魔力を注いで魔法陣を染め上げる。
「りゃあああぁぁ!」
拡大透写された魔法陣が強く発光し起動。
ナスリーンの掛け声を合図に、ダイアンは素早く一呼吸し直し力を籠めると、じわじわと鯉口が閉じ始める。
アレシアは封印の札を構えて、鯉口が閉じるのを待ち構えている。
そして漸く最後の一ミリが押し込まれると周りの空気が軽くなり、アレシアがとどめとばかりに鯉口が開かぬよう、鞘から柄に掛けて封印の札をしっかりと貼り付ける。
それぞれ止めていた息を吐き出すが、ホッとする暇などない。
虫の息のヴィリュークの手当てを急がねば。
サミィはひげを震わせて、ヴィリュークの身体の下の熱い砂を三十センチ程どかし、冷たい砂に身体を横たえる。
エステルがありったけの桶と水袋を出して水を桶にあけていくと、ナスリーンはまず彼の頭を水で冷やし、水袋を彼の口元にゆっくりと傾けていく。
少しづつではあるが彼が水を飲み始めてほっとするが、火照った身体を冷やそうと動き始める。
アレシアとダイアンは協力して天幕を立てる。これから気温は上昇する一方だ。日陰を作って少しでも耐えやすい環境を整える。
これまでの旅でヴィリュークに教わった方法だ。
適切な処置が行われているし、拙いところは一つもない。
しかし彼の体温が下がらない。水をあてがえば飲んでくれる。
エステルは彼の額の生乾きの手拭いを取り、改めて濡らしてから戻す。どうしたものかとため息を一つ、そして何の気なしに移動させた視線の先には、紫色に変色した彼の指先があった。
「なに…これ…、ねぇ、これいつから!?」
エステルの声にそれぞれ集まるが、一様に驚きの表情。
反対の手も同様で、彼の閉じられた瞼を細い指先で開いてみると、彼の白目は毛細血管が破裂しており、あちこちが血で赤く染まっている。
「なに?何が起こってるの?」
異常はさらに続く。
今度は身体が痙攣し始めるではないか。
「まずいっ!」
アレシアは自分の袖口を切り裂いて畳むと、舌を噛みきらない様に口に詰物として押し込む。
「おいっ、何がどうなってるんだ!」成す術がないダイアンは状況を聞くことしかできない。
ナスリーンは質問に答えず杖を掲げた。
「”分析”」
魔法を使ったのは、彼の身体が未だ魔剣の支配下にあることを懸念した為だが、うっかり顔を引き攣らせてしまう。
「どうなの?」誰もが結果を急かす。
「魔剣の支配下だとか影響下にはない。リストがあったよね?読ませて」
ナスリーンは手渡されたリストを読み込んでいくと、小さく舌打ちして広げたリストをエステルへ突き返す。
「とどのつまり、これは欠陥魔剣の副作用だね!呪われた剣気取りでこんなものを作るだなんて、この付与術師だか鍛冶師だかしらないけど相当病んでるね!」
エステルが渡されたリストに目を落とすと、読み進めるうちに目が険しく、眉間にしわが寄り、視線が右往左往する。
「あーっ、なにこのセンスのない設計図!読み難いったらありゃしない!わざと?わざとなの?こんな下手くそな構成の魔法陣であれだけの事をしでかしたの?」
「お前ら!何でもいいから直す方法は分かったのかよ!暴れて手が付けられねぇぞ!」
頭をかきむしって錯乱寸前のエステルに、痙攣して暴れるヴィリュークを抱きしめて押さえるダイアンが突っ込む。
「ったく厄介な増幅術式というか付与術式というか……紙紙紙、紙が足りないっ!」
エステルは帳面を前にペンを執るが、いつもの勢いでペンが走って行かない。それどころかペン先が迷い、止まってる時間の方が長かったりする。
「エステル!」
「分かってるわよ、急かさないでっ」
エステルはブツブツ呟きながら、少しづつ書きこんでいく。
”魔力を血流にのせて身体機能の増幅とか強化とか……必要な魔力は斬った相手から吸い取るとか、サンドマンと変わらないじゃない。吸えば吸うほど強くなるとかナニ夢見ちゃってるのよ。あれだけ斬ってれば、使う以上吸うってわかんないかな。吸い切れなくなったら放出すればいいのに、無理矢理貯め込むから飽和状態じゃない。ヴィリュークの身体で魔力飽和ってどんだけよ!彼じゃなかったらポックリ逝ってたわよ、ったく。強制放出……あの魔法陣を対人用にダウンサイズして……くそっ、欠乏症にしちゃ元も子もないし。ヒト用に放出魔法陣なんて想定外もいいとこよ。そう言えばテンションおかしかったから抗精神系のも混ぜないと……そもそも封印した魔剣の効果が継続しているってのも大概にして欲しいわ……あぁっもう、一枚じゃ収まらない。枚数増やして連動させるしか……紙、紙は……”
「まず一枚っ、心臓の上に貼るよ。服、はだけさせてっ」
エステルの合図に、わたわたと服を脱がせ始め、胸をはだけた所で怯んで手が止まった。
ヴィリュークの身体にはあちこちに青痣が浮き、場所によっては太い血管が浮き上がって今にも破裂しそうである。
エステルの細い指の先がヴィリュークの胸元を撫でていき、心臓の位置を探る。
早鐘の様に脈動している心臓の位置を誤る筈もなく、たった今書き上げたお札を貼り付け、効果を確かめる様にそっと手のひらをあてがった。
「まだ足りないわ。どんどん書くから貼っていって!あと紙あったら頂戴!」
☆★☆★
「ギルド長、失礼します!」
ノックもそこそこに、ウルリカが入って来た。いつも落ち着き払っている彼女にしては珍しい事だ。
「どうしました?あなたが慌てるだなんて」
「調査隊の”日誌”によく分からない物が書き込まれてます。何枚も何枚も!」
彼らに何かあったのか?!私はウルリカを押しのけて日誌の元へ向かうと、書庫の担当職員が青い顔をして遠巻きにしていた。
「ギルド長、何ですかコレ?」
王都のギルド内で管理されている調査隊の日誌には、すざましい勢いでエステルの札が転送されていた。
彼らの方から何かを書き込むわけにもいかず、ただ調査隊の安否を心配するしかなかった。
総合評価が957PTまで来ました。
ブックマーク、評価ボタンありがとうございます。
引き続きお待ちしております。
目指せ1000PT!頑張って書かないとね!
お読みいただきありがとうございます。




