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エルフ、砂に生きる  作者: 初荷(ウイニィ)
隣国にて~災難〜
142/195

痴話喧嘩・衣装合わせ・襲撃

プロットとプロットの間を繋げているだけなのに話が進まない(*ノωノ)







歓楽街であっても朝の空気は爽やかなものである。


しかし室内になると話は別で、色町の一室であろうものなら化粧の臭いや様々な残滓の臭いが渦巻いていたりする。


「ヴィクターさま起きて。もう日が昇ったよ。今日はお勤めがあるんでしょ」


娼婦が素っ裸で一夜を共にした男を揺さぶり起こしにかかる。


「ん、うーん……」


取り敢えず反応はあったので、彼女は脱ぎ散らかした衣類の山から自分の物を探し出して身に付けるが、その下着はあまり肌を隠せてはいない。


「ほーら、早く早く」


仰向けの男の腹部に跨ると、眩しさから目を隠している筋肉質な腕をどけ、厚い胸板に手を当てて繰り返し跳ねる。


「わぁーった、わかったって。起きるよ……」


男は腕を伸ばして女を抱き寄せると、女は仕方がないと言った態で、濃厚な目覚めのキスを与える。




「ほーら、しゃっきりして」


女は下着から順番に男へ服を渡していく。


「お前みたいに甲斐甲斐しく世話してくれる嫁が欲しいなぁ。なぁ、どうだ?」


「それ、みんなに言ってるでしょ。だめよ、娼婦がお貴族様の奥さんになれる訳ないじゃない」


否定はしていても嬉しそうな女であったが、胸の内は諦念の想いが大部分を占めていた。


「貧乏貴族の三男坊なんか、誰を嫁にしても文句言われねぇよ」


「んもう……文句言われなくたって、第一騎士団の隊長さんの奥さんが元娼婦じゃ体裁が悪いでしょ。それに副団長になれそうだって、こないだ言ってたじゃない」


「ん、ん~」


生返事を返してヴィクターは用意された桶の水で顔を洗う。


「はい」


手渡された手ぬぐいで顔を拭いて返すと、受取った女は手櫛で彼の寝癖を整えた。


「はい、いい男になった。また来てね」


「おう、またな」


部屋を出れば二人の関係はそこで終了だ。


だが部屋の外にでてみると、終わらせられなかった女が待ち受けていた




「ヴィクターさまっ、あたしの所に来てくれるって言ったじゃない!」


娼婦が一人、泣き腫らした顔で声をあげた。


「あ~、……いや」


ヴィクターが返事に詰まっていると、先程出て来た扉が開かれた。


「あンたねぇ、ベッドの上での睦言をいちいち真に受けてンじゃ無いわよ」


「だって、お嫁に欲しいって何べんも言ってくれたのよ!」


「ほーら。ヴィクターさま、こういうのがいるから迂闊な事を言っちゃ駄目なのよ」


「いやぁ、参ったな」


並びの部屋の扉の隙間から、野次馬たちが痴話喧嘩の様子を窺っている。


「きゃあー、や、止めなさいアンタ!」


諫めていた女の悲鳴に振り向くと、待ち伏せしていた女がナイフを抜いていた。


「い、い、一緒に死んでぇ」


足をもつれさせながらも、女はナイフを腰だめにヴィクターへ突進してきたが───


ヴィクターは危なげなく横に身を躱し、女の手首に手刀を振り下すと難なくナイフを落下させる。即座に女の胸ぐらを掴むと顔を寄せ、悪びれもせず正面から声をかけた。


「わりぃな、一緒に死んでやるわけにはいかないんだ」


手を離すとそのままへたり込む娼婦。


床に落ちているナイフと鞘を拾って納めると、泣き咽ぶ女をそのままに立ち去った。


階下に降りると、ナイフは出入口にある受付に座る男に手渡した。


「ヴィクター様、すいやせん。後でよく言って聞かせときます(・・・・・・・・・・)ので」


どの様に言って聞かせるかなんて、男は詮索しないし気にも留めない。


「頼むぜ」


そう返事をしたが店の外に出ると、彼は先程の女の事よりも、朝飯を何にするかで頭が一杯になった。




朝から腹をふくらませたヴィクターであったが、追加で注文したハムステーキ二枚は余計だった。


重たい腹を抱えながらも、通用口から騎士団の官舎へ、そして相部屋ではあるが自室に滑り込んだ。


「おはよう」


そこには相方のアイゼアが身支度を済ませ、襟元を確認している。


「おはよう。また娼館か、非番じゃない日はやめとけって。しかし、よく金が続くな」


「そこは旨くやりくりしてんだよ」


呆れるアイゼアであったが、ヴィクターがその前を横切ると顔をしかめた。


「ちょっと臭うぞ。なんだこの混じったのは」


混じり過ぎて二人には何か判別がつかなかったがヴィクターの服や身体には、女の香水や化粧のにおい、自身の汗のにおい、朝食の肉の脂のにおいなどが付いていたのだ。


距離を置くアイゼアの反応に、さすがに不味いと思ったヴィクターは身に付けている服を全て着替える。幸いなことに当番の従卒がクローゼットに洗濯済の制服を用意していた。


「急げ。申し送りが始まってしまう」


二人そろって鍛錬場に滑り込んで列に着くと、一分も経たずに騎士団長が補佐官を連れて入場した。




「集まってもらったのは仕事の話だ、大したことではない。ラスタハール王国の使節団が来ている事は皆知っているな。現在、関係各所で視察やらパーティやらで接待をしている。その護衛や警備を各騎士団持ち回りで行っているのは周知の通りだが、今晩は我が騎士団が担当する」


ここまで説明し区切りを入れてヴィクターを見やる騎士団長。


「部下のプライベートに口を挟むつもりはない。外で酒を飲もうが娼婦を買おうが、節度を守っている限りこちらから言うことは無い。諸君なら良く分かっておると思う」


(既婚者や耳年増な令嬢に手を出すな。その気が無いのに声をかけたり、不要な火遊びをするんじゃない!)


騎士団長が喉まで出かかった言葉を飲み込んだのは、ただの隊長格でしかないヴィクターが、やんごとない方のお気に入りだからであった。


標的にされた当人はどこ吹く風と、耳に入っているかも怪しいものである。


騎士団長が口を閉じたのを合図と思ったのか、補佐官が今晩の警備について詳細を説明し始めた。




★☆★☆




その部屋は厳重な作りであった。四方の壁はもちろん、扉も窓も言うに及ばず、天井や床はネズミ一匹忍ぶ余地も無かった。


少なくともこの部屋での話が漏れるとしたら、それは会話をしていた者が外で話した場合だけであろう。


「例の計画はどうなっている」


「はっ。使節団は今夜のパーティに参加する為、離宮を離れます。その隙に例のモノを確保、調教師の元へ運びます」


部屋の主人が問い掛けると、(かしず)いた男が答えていく。


「騒がれたりして気付かれやしないのか?」


部屋にいるのは主従だけではなかった。騎士団の制服を着た男が割って入って来た。


「ご心配なく。二重の箱に静音の魔法を使える者も手配しております。それよりもいなくなった後の問題は大丈夫でしょうか」


主はそれに怒るわけでもなく、数瞬考えると方針を示す。


「所詮はケダモノだ。半開きになった窓から逃げ出すこともあろうさ。施錠を怠ったものには相応の罰を与えねばならんし、逃げたのを探そうにも空を飛ばれては見つけようもあるまい」


「なるほど。使節団の滞在中に見つかるかもしれないし、見つからないかもしれないという事ですね」


「何を言う。捜索は全力を尽くさせる」


白々しい遣り取りが終わる、と部屋の主が席を立つ。


「私もそのパーティに出席する。噂のエルフたちを確かめてくるさ。万事抜かりの無いように」


「警備なんかより、俺もそっち側が良かったですよ」


「お前の騎士団が当番なのだからしかたないだろう、ヴィクター。とか何とか言ってお前の事だ、隙を見てあれこれ手を出すに決まっている」


「その通りなんですがね。では失礼します」


肯定するヴィクターに部屋の主は咎めることも無く、“仕方ない奴だ”とばかりに肩をすくめる。


“では”と傅いた男が短く返事を返して退室すると、ヴィクターもそれに続いて部屋を出る。


一人残った部屋の主は、今後の計画について頭を巡らせていった。




★☆★☆




「くそっ、なんだって突然ぞろぞろとお出ましになる気になったんだ!」


「隊長“くそ”とか不敬ですよ」


「ああ、もう!公爵家令息だけと高をくくっていた俺が甘かった」


騎士団警備隊分隊長が我鳴りたてるのも無理はない。


当初この夜会に出席なさる最重要人物と言えば、客人であるラスタハール使節団を除けば、皇帝陛下の弟である公爵家の令息であったのだが、ここに来て序列がさらに上の人物の出席が通達された。


一人は第四皇女ローラ。


もう一人は現皇帝ルーカス・イグライツその人である。


お忍びでのご出席という態を取られているので、夜会出席時のドレスコードは通常のもので問題は無いのだが、そうは言われてもそれ相応の服装へ整えない貴族がいる訳が無い。


この時の皇帝の心境としては“無礼講”であったのだが、知ってしまった下々にとってはハチの巣をつついた騒ぎとなっている。






かく言う我が使節団もちょっとした騒ぎになっていた。


いや、頭を抱えたのは俺自身であったのだが。


通常護衛の俺が、皇帝陛下に一番接近するタイミングと言えば、晩餐会における控室くらいである。会場の扉の前まで護衛をし、その先はイグライツ帝国側に引き継ぐのだ。


後は精々帰国に向けての挨拶の時くらい。それだって護衛を伴うのは扉の前までだ。


此度の夜会に俺の参加の予定はなかったのだが、これまでのお茶会などで情報を仕入れた帝国側の紳士淑女たちが、使節団に参加要請をしてくる始末。


エステルはナスリーンの付き人として参加が決定していたのは仕方ないとして、どこに根回しをしたのか護衛である俺にも招待状が届いた。


オルセン伯爵からも頼み込まれて承諾したものの、そこに突如皇帝陛下参加の一報が入って来た。


このタイミングで断れるはずもなく、かといって今用意されている礼服では格が劣る。


方々を当たったものの、騒ぎになっていたのはイグライツ帝国側の貴族も一緒だったようで、こちらにまで手ごろな礼服を手配する事は叶わなかった。


結局、使節団の仲間の一人が持っていた、ラスタハール王国騎士団の第二種礼装を借りて何とかすることが出来たのだが所詮は借り物。


体形が違い、生地が伸縮性に欠けていることもあり、腕回り・足回りの動きに難があるが、サイズが若干大きめであるお陰で、まだ何とかなりそうである。




身に付ける刀剣も変更しなければならない。


当初は切り裂きのシャムシールを佩くつもりだったのだ。無銘の魔刀では飾り気も無く、実用一辺倒なので雰囲気にそぐわない。


その点ばあさまからのお下がりであるシャムシールは、宝石・魔石(いしのたぐい)は付いていないが細かい模様が細工されていて、目端が利くものならばその価値が分かるだろう。


しかし今夜はそれではいけない。渋い玄人好みのものでは不十分なのだ。


装飾華美な儀式に使うような剣を身に付ける必要がある───ということで、いわゆる儀礼剣として選んだのは水術師用の剣だ。鞘も煌びやかな装飾がなされているのだが、それとは別に地味な鞘もセットになっていた。予備なのか?よくわからん。


さてこれは通称“芯剣”と呼ばれるもので、ただそれだけでは剣として用を為さないシロモノ。その姿は、波の紋様が美しい薄刃で細身の剣だ。


では如何にも観賞用といった剣をどのように使うかと言うと、水術で水を纏わせて初めて剣として成されるのである。


芯剣に一度水を纏わせれば、その効果は鞘の中にあっても丸一日維持され、切れ味に特化した片手剣となるのだが───使い手を選ぶ奇剣であった。


そもそも、そこまで剣に秀でる水術師自体が稀であったし、水を刃とした剣を効果的に運用できる場面自体が稀であったのだ。


つまり、あれこれ策を弄するよりも、普通の剣を振り下したほうが早かったりするという事。


結論:芯剣はネタ武器である。話題提供くらいにしか役に立たない




ここまでが一般人向けのタテマエ。


素の状態では切結ぶことも出来ない奇剣だが、水鳥流剣士である俺が手にすれば頼もしい武器に変化する。


素手の状態から水刃で剣を生み出し・維持できる俺にとって、この芯剣は無銘の魔刀に次ぐ相棒となりうる。


などと調子のいいことを言ってはいるが、本当はばあさまから押し付けられた武器リストから見つけたに過ぎない。見栄えが良く、周囲に威圧感を与えず、それでいて使える武器を探していたところ、発見したのだ。


それでもまだじゅうたんの収納の中には、一般人向けではなかったり、銘も刻まれない曰く付きの武具が山ほどある。面倒くさがらず、実家の倉庫に戻すべきなのだろうが、そのままずるずると預かったままだ。


などと剣を抜いて物思いにふけっているとオルセン伯爵が様子を見に来た。


「ほう、なんとも綺麗な剣ですなぁ。薄刃のシャムシール?……レイピアとはまた違った美しさがある……鞘も柄も統一感がある。ふむふむ、眼福眼福」


武器にはあまり詳しくないのか、剣のカテゴライズも適当に見た目は良いとの評価。夜会の衣装はこれで決定だ。






日も落ち僅かな明かりが灯った離宮。


仮の主であるラスタハール使節団は、一部の使用人を残して主だった者たちは夜会へ出席の為に出払っていた。


要所要所に明かりは灯っているが、ヒトのいない部屋はどうしても暗く、外から見える光も自ずと少ない。


そんな人気のない離宮に潜り込む者たちがいた。使用人のお仕着せを身に付けて来たのは三人。


短杖を持った中肉中背が一人、体格の良い二人は鉄で補強された木箱を一緒に運んでいる。


三人は階段を上り、薄暗い廊下を誰とも出会うことなく、迷いもせずに進んでゆく。




短杖の男が一つの扉の前で立ち止まり、ゆっくりドアノブを回すが施錠してある。


男は慌てず懐から一本の鍵を取り出すと、そっと差し込みゆっくりと回す。


「■■ 静音」


手元の鍵から開錠の手ごたえを感じたが音は響かない。再びノブを回して扉を押すと、静かに開いてゆく。一国の離宮の扉が蝶番を軋ませるはずもなく、男たちは足音を忍ばせて部屋に入ると、目的の物を部屋の隅に確認する。


男は再び短杖を構えると、今度は部屋全体に静音魔法をかけ直した。


部屋の一角には大きな籠が置いてあり毛布が敷かれている。そして今回の獲物が寝ているのが見えた。


体格の良い二人が木箱を降ろし、二重になっている蓋を開けて中から大きく厚い革袋を取り出す横で、短杖の男は出窓の鍵を開けて隙間を作る。


外を見るとお誂え向きに、樹木が枝を窓に向けて伸ばしている。ヒトには無理だが、獲物がここから逃げたと思わせるには十分な距離と枝ぶりだ。




男たちが革袋を構えて籠を覗くと、小型のグリフォンを見つけたのだが、グリフォンの羽の下にネコも寝ている事には気付かなかった。


二人掛かりで革袋の口を大きく広げると、素早くグリフォンの上に覆いかぶせた。


それに驚いたのはグリフォンだ。


反射的に飛び上がるが、それは袋の奥に飛び込むことになる。


革袋が引っ張られる感触に、男たちは袋の口を紐で締め上げ、箱に閉じ込めようとしたその時、腕に激しい痛みが走る。


“!!!!”


羽の下に潜んでいたネコは袋に入らず逃げおおせ、男達に襲い掛かったのだ。


何処からネコが出て来た!


しかもネコは大きく口を開けて男たちを威嚇する。異形ともいえる二本の尻尾を揺らめかせるが、彼らの目には一本しか映っていない。


唸り声をあげているのだろうが、静音の効果が継続中で、部屋の内外に声は響かない。しかし目を爛々と光らせ襲撃者たちに狙いを定め───るネコを目掛けて後ろから蹴りが飛んできた。


だが接近に気付いていたネコは、それを余裕でかわして迎撃。短杖の男へ飛び掛かると、太ももを長く深く爪で切り裂いた。


音にならない悲鳴を上げる男。ズボンを血に染め床に転がっていく。


「うぉっ!」


静音の魔法の効果が切れ、男の声が響いてしまう。


“Kyururuaaaa!”


隙を突いて、緩んだ袋の口からグリフォンが脱出すると、大きく威嚇音を出す。


「ちっ、人が来る。撤収だ」


再度の捕獲を素早く諦めるが、そう易々と敵を逃がすネコではなかった。


足が無事な二人が短杖の男に手を伸ばすが、予想していたのかそこにネコが飛び掛かる。


男二人を小さなネコが責め立てる様は滑稽である。しかも男たちは防戦一方なのだ。


短杖の男と言えば、標的であったはずのグリフォンの攻撃に後手に回っている。魔法を唱える余裕もなく、グリフォンの爪を防御しようと短杖を振り回すが、爪は男の手や腕を切り裂いていく。


しまいには爪が手の甲に当たった拍子に、杖を落としてしまうと後はされるがままになる。


男は太ももの傷で思うように立てず、振り回していた杖はどこかに行き、顔を防御する腕は爪や嘴で傷だらけだ。


それでも無事な方の足で後退りしていくと、仲間がいる扉からどんどん離れてしまう。


“シャァアア!”


扉の前では飛び掛かるネコを宙で蹴り飛ばそうとするが、ネコは身をよじって避けると、男のズボンの布に爪を引っ掛けその勢いで距離を取る。


だが着地すると間髪入れずに追撃───するがそれは叶わなかった。


男二人はネコに恐れをなしたのか、これ以上は人が来ると判断したのか。距離が空いた隙に扉の向こうに逃げてしまった。───仲間の魔術師を見捨てて。




★☆★☆




離宮はサミィとバドの騒ぎ声で動き始めた。


既に脅威ではない魔術師は、部屋の隅で痛みに耐えながら喘いでいる。


怒りが収まらないバドが閉められた扉を引っ掻くが、それが開くはずもなくそれに癇癪を起こして甲高い声を響かせる。


だがそれを遮ったのはサミィの一声だった。


“な゛ぁ~お”(狩りの時間よ)


バドが振り向くと、丁度サミィが窓の隙間から外へ通り抜けるところであった。


警護の者たちが駆けつけた頃には二匹の姿は無く、傷の痛みで喘ぐ不審者がそこに居るだけ。


肝心の部屋の二匹の留守番の姿は見当たらないとなると、男への対応は推して知るべしであろう。





武器ネタは某エロゲから拝借しておりますm(_ _)m

そのものズバリではないのですが。



お読みいただきありがとうございました。


評価・一言、お待ちしております。


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