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足音

作者: project-r1

私は歩く

足音がどれだけ高く響き渡らせるかが問題だ

足音は石畳の地面に唯一足跡を残す方法だ

私の足跡は世界に残らないものだから、

むしろ軽やかに歩いていく

心音を刻むように均等に

水切り石のように段々早く

足音を鳴らした

階段を二個飛ばしで飛び降りる

右足から着地し、左足を後から降ろす

止まれの合図が胸の中で鳴ったかのように

すると、足音が綺麗に響いた


そうやって、足音を気にしていると

誰かの音も気になっていく

靴の種類

歩き方

性格

感情

そういったものは足音に顕れてくる

人生が透けて見えるかのようだ

激しく駆けていくのは真面目な人だし

踏み固めるように足をたたき付けるのは

不真面目な人だったりする

前者は好きだけど後は嫌い


歩く

いつも通りの町中を歩く


私は

歩く

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