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ウォークとウォーキングは違う

作者: 聖魔光闇

ふと思った自分のこと。

『読まれたい』

『読まれるものを書きたい』

『書籍で生活の一部を潤わせたい』

 そんな、とても不純な動機になってしまっている今の創作活動。

 でも、元々は違った筈なんだ。

『この話よく出来てる?』

『今ね、こんな話を書いているんだ!』

 いつから私は、こんなにもねじまがってしまったのだろうか。

 小説は趣味。書くことが楽しい。読まれると嬉しい。他人の作品を見て、へぇ〜そんな発想できるんだ!? って、生き生きとしていた時間。

 いつの間にやら消え去って、書かないと、書かないとって。

『どうすれば、読者数を増やせるの? どうすれば、みんなの興味がある話になるの?』

 どうすれば、どうすればが繰り返されて、気が付けば、私は私を失っていた。

 作家になりたいのは、本当。でも、その活動の中で、自分をボコりたいなんて、全く考えていない。でも気が付くと、書かないと、書かなければって脅迫観念に囚われて、自我を保ったまま、自己崩壊していた。

 気が付いたのは、ついさっき。幼稚園の子供達が、家族に迎えられて帰路につく頃の事。何も考えずぼ〜としていた時の事。ベランダにある、木でできた小さな壊れそうな椅子に腰掛けて、別に何も考えずにいた時の事。

『無心・無関心』

 この二つの言葉が、頭にスゥ〜と浮かんだ。その瞬間「あぁ、そういう事か……」って納得した。

 仕事を辞めて、家の中にいるのに。仕事を辞めてから、何もしていないのに。こんなにも疲れる理由。

【自己脅迫】

 こんな言葉は無いだろうと思うけど、型にはめ込み、書くことを強要し、真面目で、クソ真面目で、こうしなければ! って思い込んで、自分にストレスを背負い込んでいた。

 自分らしく、型にはまらず、別に誰にも読まれなくたって、書いたものは、駄作や駄文と呼ばれるかもしれないけど、自分の書きたかったものなんだから、別に良いように思う。

 支離滅裂な表現や、基本を無視した文法を使い、抽象的で、意味不明な文章を残したからといって、誰が損をすると言うんだ。確かにそれを読んだ人は、時間の浪費になるのかもしれないけど。

 過去に誰かが言っていた。「ここは、小説や作品を投稿する場所であって、個人的な作文を見せる場所じゃない」って。そうかもしれない。私が、もし、こんな文章を読んだら「だから?」って思ってしまうかもしれない。でも、それは投稿してはならないって意味じゃない。「もう! こんなん読んで、時間の無駄だった!」って思うかもしれないけど、それこそ、個人的意見で、書いてはならない理由になんてならない。

 最近、気が重い。仕事をしてないから、仕事を探さなきゃってのもある。でも、きっと、新たな話を書かなくちゃ。続きを書かなくちゃ。もっとアクセス数を伸ばせる作品を、書かなくちゃ! っていうのが、一番いけないんだと思う。

 歩くこと。ただ目的もなく歩くことも、歩くと表現する。目的地に向かって、歩くことも歩くと表現する。でも、スポーツやダイエットの一貫として、歩くことは、歩くじゃなくてウォーキングだ。

 私はウォーキングをしたい訳ではない。ただ歩きたいんだ。誰かと手を取り合って、誰かと手を繋いで。そして、歩幅や靴、フォームなんかを指摘しあいながら。そうやって、歩んでいきたいんだ。

 そんな事を思った、今日のおやつ前の時間。

『休息だって、何もせず頭を休める時間だって、もちろん眠ることだって、自分をさらけ出すことだって、まだ他にいっっっぱいあるだろうけど、小説を書くって事以外の時間も、とっっっても大切なことなんだ!』



詩なんかは、いいよねぇ。心を抽象的に表現できて。でも、それを小説でやったらいけない理由なんてないと思うんです。



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― 新着の感想 ―
[一言] 『でも、それを小説でやったらいけない理由なんてないと思うんです。』  はい。わたしもそのように思います。 この作品を拝読して、心がふんわり、あたたかくなりました。 軽くなりました。 心に沁…
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