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Gemini「第2話 その1:『駅』」

一人前の魔女として認められたばかりの新米魔女たちが、新たな住処を求めてたどり着いたのは、雑多でどこか騒がしい『ゲキド街』だった。

電車を降りて改札を抜けた二人――舞と松風の足元には、未知の街での生活が始まろうとしている。


「ねえ、どうかしたんですか?」


自動改札機の脇で、若い女性が駅員と何やら揉めているのを見つけた舞は、気になって声をかけた。

声にあわせて振り返った女性は、すらりとした抜群のスタイルをしているものの、どこか気だるげで影のある表情を浮かべていた。彼女の名は弱音ハク。ボカロの街の住民である。


「それが……切符をどこかで落としてしまって、困ってるんです」

ハクは困り果てた様子でため息をついた。


「それなら、魔法で探してあげようか?」

舞はそう提案すると、さっそく「切符を見つける魔法」を試みることにした。

しかし、いざ発動してみると、自動改札の回収箱の中から無数の使用済み切符が透けて見え、どれがハクのものか判別がつかない。ただ漠然と「切符」という現代科学の産物を対象にしても、魔女としての強い感応が得られなかったのだ。


「うーん、ただ『切符を探す』なんて情緒のないやり方じゃダメか……」

頭を悩ませる舞に、仲間の松風が声を飛ばす。

「自分自身や、魔女自身の持ち物にかける魔法なら、魔力を強く引き出せるって言うだろ。舞に『何かを見つけ出す能力』をつける魔法とか、そういうアプローチならどうかな?」

「なるほど! じゃあ、ハクさんがどこで落としたのか、直接知る方法はないかな……」


ひらめいた舞は、ハクに向き直った。

「ハクさん、その切符、さっきまでどこにしまってました?」

「えっと、上着のポケットに入れてたはずですけど……」

「よし、決めた」


舞は小さく息を吸い込むと、自分自身に向けて奇妙な呪文を紡いだ。それは――「ポケットとおしゃべりできるようになる魔法」。


魔女の秘めたる魔力と、自らのひらめきを乗せた魔法が成功の光を放つ。舞の耳に、ハクの着ていた上着のポケットの小さな呟きが直接飛び込んできた。

——『白いハンカチーフを取り出したときに、一緒にポロッと落としちゃったんだよね……。大きな鏡があって、冷たい水が出る蛇口が並んでた場所だったな』


「ポケットが教えてくれた! 大きな鏡と、水の出る金属の筒……それって、トイレの手洗い場だわ!」

松風がパッと顔を輝かせる。

「ハクさん、途中で乗換駅のトイレに寄ったりしなかった?」

「あ……! そういえば、待ち時間に一度お手洗いに行きました!」


事情を飲み込んだ舞が駅員に頼み込み、その乗換駅の駅員へと連絡を入れてもらう。ほどなくして、指定されたトイレの個室の隅から、ハクのなくした切符が無事に発見された。


「本当になくなっていたなんて……ありがとうございます!」

胸をなで下ろすハクに見送られながら、新米魔女の舞と松風は、ゲキド街での記念すべき最初のクエストを鮮やかにクリアーのへと導いたのだった。

ーーーーここから筆者コメントーーーー

ハクの容姿もちゃんと反映してるし、省略されている描写を適宜膨らませているあたりは優秀なのですが、メタ解釈がちょっとあやしいところがあります。原文ではポケットはハンカチを白い布、場所も水の出る銀の筒と大きな鏡がある場所、と回答して、舞がトイレの手洗い場でハンカチを出した時、と推測したわけですが、そのプロスをすっ飛ばしてるのは減点ポイント。あと、手洗い場でなくしたはずの切符がなぜか個室から見つかっていたり、ウィッチクエスト特有のゲーム要素が描写に生かせていないあたりはAIの理解力の限界を感じます。


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