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【プロットタイプ】一騎当千

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。

これは読者様の問題ではなく、私の問題。


詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。


注意事項2

一人を知ると、人を求めます。

でも人を頼れないから、一人で戦える力を欲するんです。

幼少期、孤独な毎日を過ごしていたから、他者と繋がりたいという欲望は他人より強い。しかし……その孤独を知ってしまったせいか、最終的には一人で生きなきゃいけないという事も知っている。誰にも頼らないで、自分で活路を見出すしかないとも思っている。

……だから、一人に対して万人と戦える人間を見ると、つい目で追ってしまう。


GW二日目。鏡花は俺が持ち帰ったビスクドール、仏子十三号を膝上に乗せて、愛でていた。胴の辺りを手で掴んで、手を振る。

「私、アニメとか漫画とかで一に対して万を従える様なキャラが好きで」

一瞥すると仏子十三号を自分の目線まで上げ、揺する。高い、高い。子供に行う其れを人形にやっている様だった。

「傀儡師とかも好き。ほら、沢山の人形を操って闘う人。自分が書くと、いつの間にか登場してる」

人が物を書く時に、考えていなくてもある特定の分野が特出する事がある。物語の構成や、登場人物。其れが偏るのだ。其れが重なると一つの癖、個性となる。

鏡花が手掛ける作品の多くは、双子や傀儡師が登場する事が多い。恐らく、構成に必要だからというよりも、ふと脳裏に浮かんでしまうのだと思う。

「……一人で戦えるって言うのがミソね。だから何時も個人プレー。一人で戦地に突っ込んで、一人で倒して、一人で成果を上げる。其れがちょっと、羨ましい」

――私、瑠衣たんのこと好きだよ。

――瑠衣たんは人形師だね。其れから発展して、傀儡師だね。

そう花が咲いた様な笑顔で言うのである。なんの下心もなく、なんの策略もなく。その裏にはきっと、今言った意味が大きく含まれているのだろう。

一人で戦える、居られる事に対する憧れ。其れが鏡花を惹き付けているのだろう。

「私も同じ様に、沢山の人格を携えているけれど、其の本質的な意味は一人で戦いたいからなのかも知れない」

「一人に成りたくなくて、人格を作ったんじゃないのか」

「だからこそ。孤独を知ってるの。人間の気まぐれを知っているの。友情とか愛情の脆さを知っているの。……だから一人で戦える、万人を相手に出来る保険が欲しい」

鏡花の事は良く分からない。好きも嫌いも、愛も憎も、時と場合に合わせて気まぐれに変わる。けれども幼少期の孤独が、今の鏡花を形創っているのは明白だった。

自分の中に沢山の仲間を作れば、きっと寂しくない。

私が書いた作品(パソコンのネタも含めて)を見返すと、人形とか、傀儡師とか、一騎当千とか、師弟関係とか、双子ネタが多いんです。


上記は一人でも大丈夫な様に、下記は不足の補い合いとして。

相反するものですが、完全を目指すという意味では似通ってます。


孤独を知ってる人って、寂しさや辛さを知っているから、人の繋がりを求めるんですよ。

でも情の脆さや、裏切りも知ってるから、結局は一人で戦わなきゃいけないことも知ってるんです。


ずっと仲間がいる訳じゃない。

一人で戦わなきゃいけない時もある。

だから自分の所有物としてなら、寂しくないし、戦える。


だから私は傀儡師が好きです。

一人で居られるし、操ってる人形は自分を裏切らないから。


一人を知ってるから、孤独も不足も知ってるんですよ。

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