校庭のスプリンター
新田バカンスよ そなたが最速のスプリンターになれるように
我の魔力で、狼女の血を呼び覚まそうぞ!
野山たけるは、我に背くもの成敗せよ。
「カッキィーン!」
ホームラン 打球が隣の陸上部グランドに飛んで行った。
「キャー」
練習中の新田バカンスに直撃する瞬間
竜巻が起き中でボールをキャッチ
そのまま、回転して野球場のキャッチャーまでレザービームで返球
「あいがとう、あれ・・いないわ」
たけるは、風の様に消えていた。
「凄え肩だ! 何もんだあいつ」
「翔太は答えた 野山たけるだよ」
夜になり今日は満月 たけるは、月明かりの中を坦々練習している。
「ワォ〜ワォ〜ン」
新田バカンスが現れ狼女に変幻した、
目が銀色に、口は裂け牙が生え鋭い目で睨んでいる。
たけるに、凄いスピードで襲いかかる。
ひらりと避けるが、たけるの周りを走り周り
7体の狼に分身した!逃げ場はない。
その時7体に分身した般若が現れた。狼に首輪をつけチェーンでひっぱる。
「その犬どもしつけがなってないの」
「動くでない、動くと首輪が縮み息が出来なくなるぞ!」
その時、猛スピードで学校の校門から脱出しようとする 銀色の狼
「おい、天狗そいつが本体だ追え!」
道に飛び出た時、大型トラックが・・ダメだ避けられない
「キャァー」
風が吹き 何かに包まれる。
「ガッシャン」「アゥ やっちまった」
頭と足から血を流し、何かを包み込み守っている。
「兄ちゃん 大丈夫か 今、救急車呼ぶからな!」
『誘惑に惑わされないでぇ〜♪君を案ずる人のために目覚めよう〜♪』
誰かの歌が聞こえてきて,バカンスが正気に戻り闇の支配から解放された。
「私をかばって大ケガしたんだね。」
集中治療室に運ばれた たける 心配そうに待合室で待つバカンス
「頭蓋骨と大腿骨は骨折したけど、出血は止まって命に別状はないわ」
さあ、中にはいって・・たける は、バカンスを見る。
「ケガがなくて良かったたい」
「バカね、私のために本当に無事で良かった。」
バカンスは一筋の涙を流す、手のひらに落ちて緑の宝石に変わった。
アミュレットリング完成まで、残り3つになった。
頑張ってくれて、ありがとう。