体育館のフランケン
我の天敵、不死鳥
我が仕組んだ 疫病、災害、戦争などで
人類を滅ぼそうとするが、寸前の所で、邪魔をしてきておる。
妖次元に乗り込み、不死鳥を亡き者にしようぞ!
蒸し暑く寝苦しい夜、机に置いてあった 未来スケッチが光る。
「お願い助けに来て」
あれは、妖精シルクの声
翔太は、吸い込まれるように、未来スケッチの中に入っていった。
ボロボロのシルクロードに妖精シルクが倒れていた。
妖次元に吸血鬼ドラキュラが現れ 不死鳥と死闘が繰り広げられ
木々は倒され、湖は枯れ果て必死逃げ惑う妖怪達も倒されていった
「不死鳥は敗れたわ」
「七色の宝石となり夜空に飛んで行き消滅してしまったの・・・」
「あるよ、かげろう、さんぺい、たかと、ナーニは無事なのか?」
「無事よ。和尚様が、人間界に逃してくれたよ」
「伝言を預かっているの」
人間界に送ったあやつらと共に、七色の宝石を集めアミュレットリングを完成させ
虹の不死鳥を蘇えらせよ
歓喜の涙が宝石に変わる。それを指輪に埋め
勇者が指輪をはめて、我を呼べ!
さすれば我は復活する。
妖精シルクは、7つの穴の空いた指輪 アミュレットリングを翔太にわたす。
「もう、皆んなは、翔太君の近くにいるよ。」
次の朝、学校に行くと元気のない翔太に あかね が言った。
「元気出して きっと良いことあるよ。」
「えっ!もしかして あるよ?」
「そうよ」
「あるよ は、香月あかね」
「かげろうは、香月かなた」
「さんぺいは、速水さすが」
「たかと は、野山たける」
「ナーニ は、玉木ななこ」
「皆んなで、アミュレットリングの七色の宝石を集めましょう。」
「かなたが探索レーダーを作ったの」
「ピッピツ あっ・・探索した体育館にあるぞ!」
闇の声、「フランケンシュタインの血をひく、我の下部ブルータスよ、
体育館に敵が近づいて来ておる退治するべし」
真っ先に、体育館に入った ななこ
その時体育館の扉が閉まり開かなくなった。
「これで、一対一のデスマッチだ。」
強固な肉体が、ななこに襲いかかる。
柔軟な身体で、ひらりひらり攻撃をかわす。
「チョコマカとこざかしいわ!」
両手で、体育館の床に衝撃を加える。
揺れる体育館
ななこは、着地の時にバランスを崩し転倒
すかさず マウントをとるブルータス
両手両足を固められ身動きが取れない。
「うぅ苦しい」
その時、ブルータスの背中に猫が乗った。
「俺がプラスでナーニはマイナス、プラズマ電極を流せ!」
「その声は、ワカル兄さん!わかったわ」
「ビッビビ・・ビッ」
「ギャヤー・・ウウゥ・・・」
『誘惑に惑わされないでぇ〜♪ 君を案ずる人のために目覚めよう〜♪』
誰かの歌が聞こえきて、ブルータス先生が正気に戻り闇の支配から解放された。
ブリータス先生は安堵の涙を流し、床に落ちて紫色の宝石に変わった。
ワカルも、人間に変化して玉木わたるとなる。
「お兄ちゃん無事だったんだね」
「また、会えて嬉しいわ」
ななこは嬉しくて涙を流した、床に落ちた涙は黄色の宝石に変わった。
扉が開き駆け寄った翔太は、首から下げている
アミュレットリングに2つの宝石をはめ込んだ。
指輪に生気が宿り輝いた。