ホトトギス
ここ数日はブックマークしてくれる人や評価してくれる人が増えて、歴史の日間ランキングの端っこに載るようになって、読んでくれる人の数が数倍になりました。ありがたい事です。
そして初めて感想もらいました。
嬉しいものですね。
そんなこんなで信長様との日々は過ぎていった。
尾張国内も信長様に反する者はいなくなり、ほぼ統一されたと言っていい。
自分の日々は昼は書記というか書類関係の雑用、週に何度か話し相手として夕餉に付き合うといった形で過ごしていた。
そんな夕餉の一場面。
「武政、この前の餅みたいな後世の話は無いのか?」
「えー、ああいうのですか?ちょっと待って下さいね。」
有名なのは時鳥かなぁ。
「この前の信長様を含めた3人の話なんですけど…その3人の前に鳴かないホトトギスがいます。勿論実際にいた訳じゃなくて、いたらどんな反応するかっていう3人の性格を表したって言う詩なんですけど
ーーー鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス
ーーー鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス
ーーー鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス
最初が信長様の話なんですけど…」
あれ。マズったかな。本人を目の前にして信長様の残虐性を表しているとかヤバ過ぎるでしょ。
「ん、どうした?武政。続きを喋らぬなら、殺してしまうか?ハハハ」
信長様、目が笑ってなくて怖いんですけど。
「いや、私が言った訳じゃないですからね?
信長様のは、決断の速さ、使えない部下への処遇、敵に回った相手への苛烈な対応などを表していると言われてますね。」
…本当かどうか知らんけど、適当にそれっぽい解釈してみたけど誤魔化せたかな?
「2つめの豊臣秀吉は、自信家な一面と工夫を凝らそうとする行動力の高さを表していると言われています。」
ふむふむ…と頷いている信長様。
「3つめの徳…」
「とく?」
ヤバい、気を抜いて徳川家康って言いそうになった、なんか、なんか『とく』から始まる良い言葉無いか?
「とく…とく…特に誰がこのホトトギスの詩を詠んだとは伝わっていないんですが、ええと3つめでしたよね。
この前の餅の話の待ってたら転がり込んできた天下餅を食うだけって話と近いんですが、ひたすら待てる忍耐力があるって事を表していると言われてますね。」
はは…誤魔化せたかな、ドキドキ。
「ふーん、とく…とく…ね。ふむ。」
あ、ダメだ、コレ。
そんな時、
「伝令!でんれーい!!!」
おや、誰か来たみたいだ…
じゃなくて、早馬が駆け込んできたようだ。何事だろうか。




