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なんでも可愛い
飼い始めてすぐの頃。
ネットに上がっていた、猫がチュールと声をかけられて喉を鳴らして近付いてくる動画を見た。
あまりの可愛さに、覚えさせることを決意して声掛け。
「チュール、ごはん」
名前の他に、この2つだけ執拗に見せながらご飯を食べさせてた。
その結果、音のみで聞き分けられる子になった。
言葉を発する前に、餌の前で待機。
飼い主のお菓子の袋の音で、チュールと勘違いして飛んでくる。
一昨日はチュールの外袋を咥えて、走り回ってた。中身は落ちてた。
飼い主が小説を書いてて、拗ねた猫はベッドの上でこちらを睨む。
そっちを見ると大きくクルっとした目で見つめる。
視線を外すと胡乱気に睨む。
チュールを見せる。
飛んで来た。可愛い。
もうこれでいいや、可愛いもん。