骨のみの貴様らにはわかるまい
ヤバい
凄く
漏れそうだ
昨日の反省を生かして今日は余裕を持ってトイレのドアを開けた。
しかしどうだ、トイレの先には昨日より複雑化したダンジョンが広がっていたのだ。
しくじった。こんなことなら家の近くの公園にでも行けばよかったんだ。
ダンジョン内をさまよっているうちに私の便意は限界に近づいていた
カタカタと、骨のみのモンスターが集団で道を塞いでいる。
普段なら、いかにもといったホラーな風貌に恐れをなしただろう。しかし
「骨のみの貴様らにはわかるまい! この苦しみを!」
私の邪魔をするなら容赦はしない。
最優先事項はトイレの発見、その他の出来事など驚くにも値しない
勢いよく骨のモンスターを蹴散らしていると、なにやら前方から人影が近づいて来るのが見えた。
ええい、今私に必要なのは人では無くトイレだというのに
「貴様が昨日、魔法使いをノした男か? こんなダンジョン内で何をしている?」
警戒したように問いかけてくる男。なにやら中世風の鎧などを着込んでいるが、そんなことには一ミリも興味がない。
「そこをどけ‼ 今すぐに!」
「・・・なるほど、話し合いには応じないと。ならば仕方がないな」
そう言って男は大層な剣を抜き放ち、正眼に構えた
「覚悟!」
鋭い太刀筋で斬り込まれた一太刀、私の命を奪わんとするその凶刃を
私は
両の掌で挟み込んだ
「バカな!?」
驚愕する男に、私は全力の蹴りを叩き込む
「しゃらくせぇ!!!」
そう、
金的に
「j-g2v9rlj80j5st!????//!!!!!!」
苦悶の表情で地面に転げる男を尻目に、私は駆け出した
「見つけたぁ!」
やっと見つけたマイスウィートトイレのドアをこじ開け、私はやっと目的を果たすことが出来たのであった。
◇
「ギルド長がやられた」
「バカな、あの百戦錬磨のギルド長が?」
「危険だな」
「早急に対処すべき案件だ」
「討伐舞台を編成しろ」
「奴は・・・・・・・危険だ」