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これは、トイレを巡る物語

トイレに行きたい


ただ、それだけなのに・・・



「貴様、ただ者ではないな!? この私の魔法を避けるとは、さぞなのある冒険者とみた」


そんな事はどうでもいいのだ。私は目の前の黒のローブを身につけた不審者の言う事なんて半分も聞いちゃいない



便意が・・・限界だ



「そこを・・・どけ‼」



私の気迫に不審者が一瞬たじろぐ



それで十分だ。



その一瞬だけで、



私には十分だった。



腹の底に力を込める。暴れる尿意を無理やり押さえ込み、その力で地を蹴りつけた。



腕を折り畳み、首を縮め、この身を1つの鉄塊と化す。



「ぐはぁ!」



私のタックルに吹き飛ばされた不審者は、壁に叩きつけられて意識を失ったようだ。



しかしそんな事はどうでもいい。



私は周囲を見渡して、目的のモノを見つけ駆け出した。



「間に合え!」


光輝くドアを開け放ち、その先に駆け込む











私は便器に座りながらため息をついた。



「なんでこんな事になったんだか」



用を足しながら自分の不幸を呪う。



トイレに行きたい、それだけなのに・・・




俺の家のトイレがダンジョンになったんだが、どうしよう。



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