ライオンと太陽
ライオンと太陽が追いかけっこをしていた
太陽ぐるぐる ライオンぐるぐる
ライオンは太陽に追いつけない
太陽はライオンに追いつく
周回遅れのライオンは太陽に噛みつくことを考える
ライオンの牙なら太陽だって噛み砕ける
次に追い抜かれる時が狙い目だ
ライオンだけど虎視眈々とその機を待つ
来た 後ろから気配を感じる
ガブリむしゃむしゃ
ガブガブむしゃりむしゃり
お腹いっぱいライオンは食べ終わってからふと気づく
太陽にしては些か冷たい舌触り
猫舌ライオン何故食える
そんな疑問でハテナハテナのライオンの背後に迫る謎球体
あゝ それは太陽
どうやらライオンが食べてしまったのは月の様だった