再び始まる恐怖
昨日の祭りの後ライムはアゲハとマカに主人の話をすると、夜が明けると早速出発することにした。
夜明け前町を救ったお礼にと武器や魔法を教えてもらい、沢山の村人に見送られ四人は町を後にした。
そこから先は主人の言っていた通り、「清美の森」と書かれた看板があり、暫く行くと辺りに肌寒い空気が流れ込み、霧も立ち込めてきた。
「霧だー! 霧! 霧♪」
マカ、年齢19歳はこのゲームをしている最高齢だが霧ごときでテンションがMAXになる心は9歳少女。
「あんまり離れるなよー」
そんなマカをライムは見失わないようについていく。
「霧が濃くなってきましたね~、ここで合ってるんでしょうか?」
「道がよく見えねーからなー」
祭りの後なんとか仲直りをした二人は目を凝らしながら慎重に足を進めていた。
「ここら辺にモンスターが来ないって気持ちはよくわかるな、マカ、迷子になるぞ」
「ほーい♪」
ライムはマカを呼び止めると四人はそれぞれを見失わないように寄りながら歩く。
霧の濃さも道が合っているのか外れているのか、先程より濃くなり、隣にいる人すらも霧が重なってと見えている状況だ。
一歩間違えれば迷子確定だろう。
森にはまだつく気配がなく、次第に道も見えなくなり不安にかられる四人。
「ほんとに合ってるのか? 」
「わからないけれど……皆さん気を付けて下さいね」
「うん」
お互いの安否を会話することでとり、 とにかく前へと足を進める。
その時なにかがぶつかる音と共にライムの悲鳴が聞こえる
「きゃぁ!」
「ライムさん!?」
「おいどーした!?」
二人は後ろを振り返るがなかなか状況がつかめない。
それほどまでに霧が濃かったからだ。
「いたぁ、木、木にぶつかったみたい……大丈夫……? 看板?」
「何々?」
マカとライムの元へ手探りで移動する二人も看板へとたどり着き、立ち読みをする。
「清美の……この先危……が出ま……あり」
所々文字が掠れていて読むことが出来ない……。
何がどうなっているのかわからないがここから森になることは誰もが想像し、危険だと言うことも想像できた。
四人は看板を見ると辺りには霧と一緒に重苦しい雰囲気が漂っていた。
「皆……死なないようにね」
それぞれに返事をするとまた今まで起きた出来事を思い出す。
まだこのゲームは終わっていない……終わらない限りまた誰かが目の前で……そんなことを頭に思い浮かべたくなくても浮かんでしまう。
そんな四人を霧に隠れた烏は赤い目を見開いて何かを睨み付けていた。
そんな中、ある城の部屋ではまたもや黒い陰がモニターを見ていた。
「……さぁ、これからが全ての始まりだ……何度だってやり直せば良いさ……そう」
そういうと影はモニターを付けたまま立ち上がり扉へと向かう。
ゆっくりとした足取りで扉まで行くと影は扉を開ける前にこう言った。
「そう……これは君のための……繰り返しのゲームだからな」
そういうと影は部屋を後にした。




