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繰り返しのゲーム  作者: 赤ずきん
繰り返された未来
50/74

ドジっ子登場


森の道をライトはひたすら走り続けた。


そして、息を整えるために一度止まると後ろを振り返る。


「…はぁ。」


後ろにアゲハの姿は無く、ため息ばかりが口から出て、そのあとはとぼとぼ一人で歩き始める。


(…アゲハったら…何にも分かってない…ううん、分かってないのは…私の方かも。)


落ち込みながらも辺りに注意をしながら歩いていくと、右側から微かだが林が動く音がする。


(!敵!?)


ライトは剣を構え、微かに音がする方へと視線を向ける。


音は少しずつ大きくなり、段々とその音を鳴らす原因の影が見えてきた。


そして、一気にライトに飛びかかる。


「え!?きゃ!!」


それと共にライトは後ろに倒れた。








一方その頃アゲハは先々行ったライトを心配しつつ、一人で歩いていた。


(ねーちゃん、何であんなに怒るんだよ…はぁ…なんかため息しかしてない気がする…。)


ダルそうに歩きながら太陽を見つめると、前方に薄くかかる黒い雲があることに気づく。


(あれ?あんなのあったけな?)


そう思いながらも歩みを止めず進んでいるときだった。


この時アゲハはまだ気づいていなかった。


後から迫ってくる恐怖に…。


タッタッタッタ!!


(ん?ねーちゃんか?)


誰かが走って来る音が聞こえる。


どが、それは先に行った姉では無く、後から聞こえてくるのだ。


(!違う!ねーちゃんじゃねぇ!)



「後ろだぁ!は!?」


「アーゲーハーくーん!!!!まってー!」


「へ!?マ、マカ!?」


なんと、後から全速力で走り抜けているマカの姿があるではないか。


それはたった数秒前。



暗い世界にいたマカ。


「…あたし…皆とゲームして…そうだ!皆の所に行かなきゃ!」


そう思ったとき急に回りが明るくなり、目を開けると、なんと、かなり遠くだが、アゲハが歩いている姿があるではないか。


「!!ま、まってー!!アーゲーハーくーん!!!!」


そして、アゲハが自分の事に気づき後ろを振り向いてくれたことにテンションが上がるマカ。


(あー、やっと会えたのね♪何だがよく分からないけれど長い間誰にも会えなくて寂しかったよ!アゲハっあ!)


そう思っていたときだった、目の前にある石に気づかず踏んでしまいバランスが一気に崩れる。


丁度アゲハに覆い被さるように倒れ、まるでスローモーションの様に感じるこの瞬間。


(唇と唇が重なりはあう…それはどんな…あーーーーー!!!だめーーー!!!!)


バシンッ!!


「イテェ!」


とっさのマカは右手でアゲハを払い除けるようにアゲハの左ほほにビンタをかました。


勢いで右に傾くアゲハの横にマカは綺麗にダイブする。


ドサ!


「う、うぅ、イタタタ…あ!アゲハ!大丈夫!?」


「…お、おぅ…大丈夫だ…。」


「よ、良かったぁ。」


アゲハは思いっきりビンタされた頬に手を当てながら今一度マカの姿を確認する。


「マカ…今までどこいたんだ?」


だが、アゲハの質問に質問が帰ってくる。


「んー分からないよ…あたしどこにいたの?」


「い、いや、こっちが聞いてるんだけど…まぁ、でも帰ってこれて良かったぜ♪こらからもよろしくな♪」


「う、うん?何だかよく分からないけど♪よろしくね♪で、ここはどの辺?」


アゲハはマカの質問に今まで来た道を一通り説明すると、マカはそれを頷きながら真剣に聞いている。


「ってな感じだ…とりあえず進もうぜ?」


「そ、そうだね、」


二人は立ち上がり、先を急ぎながら話す。


「でも、おかしいよね…。」


「?何がだ?」


その質問にマカは頭を傾げながら答える。


「…私…自分が死んだことを覚えてるんだ。」


「え!?な、何でだ!?」


「大きな虫の怪物の口に私が入っていったんでしょ?」


「ん?あぁ、何でしってんだ?。」


「わかんない…それで、ライトはこの先にいるんだよね?」


「ま、まーな。」


急に視線を反らすアゲハにマカは首を傾げる。


「?どうしたの?」


「俺、今ねぇちゃんと喧嘩してんだよな。」


「えぇ!?あんなに仲良しなのに…。」


「別に仲良しじゃ…ねぇかもな…。」


マカは何があってそんな事になったのか分からないが、とにかく二人の問題は深刻な物だと判断し、仲直りする対策を練る。


「そういえばさ。」


そんなときに掛かった一言にマカはアゲハを見る。


「…ライムは?」


「…それが一緒じゃ無いんだよ。」


「んー、ねーちゃんの事も心配だし…ちょっと、急ぐか♪」


「そ、そうだね。」


そして、二人の頭はお花畑に包まれながら、スタスタと先を目指していた。

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