崖の先に待っていたものは…
四人はひとまず下宿し魔王の住むところと思われる所へと足を運び始める。
地図にあった通り先が見えないほど遥かに長い崖の道が四人の前に現れた。
一人歩くのでやっとの崖を落ちないようにできるだけ内側によって歩くが、時々石の欠片が崩れるのを見ると、ひやひやする。
左側には底が真っ暗で見えない谷が落ちて来るものを待ち構えているかのように大きく口を開けているようだ。
四人はアゲハを戦闘に一列に並んで歩く。
そんな光景を画面を通して見ている人影は近くにあったボタンでなにやら打っている。
「さー、まだまだ、これからだよ…どうなるかな♪」
ニヤリと薄ら笑いを浮かべた。
そんなことも知らずに四人は足を踏み外さないように進んでいく。
朝日が沈むと共に、空はオレンジ色に染めあがっていた。
アゲハは何とか崖を越えて緊張がほどけたのか時々笑顔もみえた。
その次にライムとライトに引き続きマカが到着する番だ。
「あとちょっとだー!」
マカはゴールまでの距離を再度確認するとあと、四・五歩くらいで広いところに行ける。
少し安堵の表情を浮かべるとゆっくりと足を一方踏み出した。
その時…今までなかった風が吹き荒れる。
とても強い風で…しがみつくところの少ない崖でマカはバランスを崩しそうになる。
もう少しで後ろに倒れてしまいそう…だが、何とか風が終わるまでは!!と、歯を食い縛り岩の壁に必死にしがみつく。
三人も危ないと手を伸ばすがあと少し足りない。
だが、風が止んでなんとか落ちることなくすんだ。
三人はそれを見るとのひやひやしながら息を飲んだ。
「えへへ、危ない…と。」
マカは緊張を崩さないように…また、地面へと視線を下ろし、一歩前へ足を踏み出す。
あと少しがとても長く感じる。
最後の一歩になるであろう、マカは一気に足を踏み出し、無事渡りきった
「ふー。危ない危ない♪」
三人も全員無事に渡れたことに良かったと言わんばかりの表情だ。
だが、そんなこともお構いなしで奴はやって来た。
キエエェェェ!!!!
その高らかな声に四人は同時に同じ方向を見る。
そこには鋭い嘴に爪、両サイドに伸びた手には大きな羽が生えていた。
「チッ!さっきの風はこのモンスターだったのか。」
マカは崖から離れメニュー欄を開くとそこからアイテムを取り出す。
「皆!行こう!」
マカの声に皆が頷き、戦闘が始まった。
その頃黒い影は呟いていた。
「アハハ…さて、どうなるかな?」




