始まった世界の人
あ…
来ました本番
ここが一番の見所と言いますか?
書きたかった所です(*´ω`*)
「うわーーーーーー!!!!」
「うるさいわね…いつまで怒ってるのよ。」
イライラが収まらずいきなり大声を挙げるアゲハに呆れ顔を見せる。
「あー、もうだめだ…!!」
「何がダメなのよ…大体さっきのは言い過ぎだと思うよ。」
「うっせーな!」
「本当の事でしょ、もうちょっと他の人の意見も聞いて「ねーちゃんはそんなんだから!!…。」
アゲハはいきなり俯きながら握りこぶしを作り、力を食い縛る。
「ねーちゃんはそんなんだから…母さんの時だって…」
「…」
ライトはなにも言わずその場に立ち止まり、表情を曇らせる。
「…!ご、ごめん…俺つい…。」
ライトの顔を見て慌てて頭を下げて謝り、目線をそれとなく反らす。
「…そうね、情けないわよね…でもね、アゲハが謝らなくていいんだよ…私も言い過ぎたから。」
優しく微笑みかけながらアゲハの頭を優しく撫でると、前に進み始める。
少し安心したのかアゲハもライトの横に並び歩き出す。
よくこうやって並んで家に帰ってた…そんなことを思い出しながらアゲハは少し目をそらし、何気なく次の言葉を口にした。
「今は二人きりだし…名前で良いよ。」
「?どうしたの?」
「べ、別に!!何でもねぇよ!!」
「ふふ、面白いわね。」
アゲハはそう言われると顔を赤らめ、仁王立ちしながら怒りだすが目はどことなく嬉しそうだ。
それを見てライトもニコニコしながら合流地点へと足を急がせた。
「ちゃんと合流したら仲直りするのよ。」
「分かってるよ。」
「よしよし。」
「ば!頭撫でるな!もう、子供じゃねぇ!」
「そうね、もう愁も高校生だもんね♪」
「な、なんだよ。」
「何でもないよ♪」
少しムスっとしながらも肩を並べて歩くのは本当に久しぶりのことだった。
(こんなに話したのもなんだか久しぶりの気がする。)
アゲハはそんなことを思いながら昔のことを思い出す。
小さいとき…俺がねーちゃんを困らせたときも…笑ってた。
《ねーちゃんのバカ!弱虫!!何で母さんに言わないんだよ!虐めないでって言えよ!》
《良いんだよ…お母さんもね…きっと病院で疲れて帰ってくるの…だから許して?》
《バカバカ!ねーちゃんのバカ!》
《…愁…。》
あのときは一日中ねーちゃんと口聞かなかったな…思えば俺がバカだったのかもしれない…ねーちゃんの気も知らないで。
そんな昔のことを思い出しているときだった。
突然の猛獣の声と共に後ろから殺気がした。
「!!」
二人が振り向くとそこには鋭い爪を生やし、片方の腕から先は剣になっているケンタロスだった。
四つの足でステップを踏むと一気に二人目掛けて攻めてくる。
「早い!!」
ライトもあまりの早さに驚くが攻撃を華麗に交わすとすぐに鞘から剣を取り出した。
「え、えっと俺。」
「後ろに下がってて!」
武器を持っていないアゲハを後ろに下げると、
ケンタロスはまたもやステップを踏み、先程より早く移動し始めた。
左右に走りながら確実に距離を近づに、あまりの早さに瞬間移動をしているようにも見える。
「は、早い!…!!」
その時だ、一気に間合いを攻められ、身動きをとる前にライトの腹を細く固いものが貫通する。
赤く滴り落ちる液体はゲームの世界とはいえリアルで、アゲハはそれを見た瞬間悪寒が走る。
「ねぇちゃぁぁあん!!!」
さしのばすては届くのだろうか…。




