誘いの森
綺麗に緑に染まった木々。
色鮮やかで綺麗な花に妖精。
四人は占いの家を出て、町を既に出発していた。
なぜかと言うと10分前の出来事である。
「うわーーーーー!!なんかやってるよーー!たのしそうーー!!」
はしゃぐマカを引き留めながら人の海へと入る四人。
丁度今日はお祭りの日みたいだ。
「マカ!どこいくんだ?!」
「あ!ほら!あそこ!美味しそう!!あ!これも!あとこれも!!」
「どんだけ買うんだよ!」
アゲハもついて行きながら突っ込みを入れる。
「わー、人がたくさんいますね、さすがおまつりです。」
その時だ。
はしゃいでいたマカが急に立ち止まり、後ろにいたライムはマカの背中にぶつかり、鼻を擦る。
「いたた、何?」
「ねー、ねー、次の町に海があるみたいだよー!行こうよ!早速!」
マカは目を輝かせながら目の前にある大きな看板を指差す。
そこには地図と地名・海の風景が描かれていた。
「はぁ?まだ、全然回ってないけど。」
「良いじゃん!楽しそうだしー!美味しそう♪」
「…海でどうやったらそういう思考になるんだ?まー、良いけど、二人は?」
軽く突っ込みを入れながら振り返り、後ろにいた二人に聞く。
「俺は全然良いぜ?」
「大丈夫ですよ♪」
ライトもアゲハも賛成のようだったのでとりあえず武器を買い、町を出ることにした。
そして今は森の中にいる。
前の森とは打って変わって、神聖な森のようだった。
占いの家で言われた通り、各々の武器を変え、戦ってはみるが、やはり慣れていないからかなかなか先には進めていなかった。
「おりぁああぁぁ!!」
「アゲハ…使い方違うと思うけど…。」
取り敢えず先程の町で買ったベルをモンスターにぶつけるアゲハにライトは他のモンスターと戦いながら突っ込みを入れる。
「おりゃぁあおりゃ!」
モンスターは表情なく殴られ続けている。
その時だ。
バキ!!
「おりゃ!?」
ベルの部分が硬い甲羅に当たり、取っ手とベルは分裂してしまった。
「買ったばかりだろー!」
ライムは目の前のモンスターを倒し、その悲惨なベルの残骸を見て、すぐアゲハの近くに走る。
「いやー、ちょっと手加減すれば良かったぜ!」
「良かったぜ!じゃないわ!何格好つけてるんだよ!」
「よし!分かった素手で戦ってやんよ!!」
「そーゆー意味じゃないー!」
張り切ってモンスターに近づき、アゲハは拳を作り、モンスターの顔面に向かって勢い良く拳を叩きつける。
「…!!!!」
その衝撃と共に痺れるような激痛が手先だけでなく腕全体を走る。
「ふ、ふん!今回はこれで勘弁してやっても良いぜ!?」
片方のてで先程の手を擦り涙目になりながら、どや顔をするアゲハにライムは少し呆れ顔をしながらモンスターに向かって大きく鎌を振り下ろす。
「アゲハ…大丈夫か?」
「へ、へ、平気!超平気!!」
内心痛くてたまらないんだろうな…と思いながらライムは適当に返事をし、二人の元へと急いだ。
マカもライトも戦闘を終えた所のようだ。
その先には二股に別れた道が続いていた。
その真ん中には古びた看板が立て掛けられていた。
左は安全…だが長い。
右は早いが危険はある。
文字のしたにある地図を見てみると、右にはドクロマークが書いてある。
どうやら二つの道は合流するようだ。
そこを真っ直ぐいけば、森の出口らしい。
「どっちにいきますか?」
ライトの問いに一度に二つの答えが飛び交う。
「右!」「左…。」
「「…。」」
「…あら。」
ライムは左と答えるがアゲハは右と答え、二人はにらみ合う。
「左の方が安全そうだ。」
「右の方が短距離で行けると思うぜ?!」
「そんな証拠無いじゃないか…。」
「そっちだって!安全な証拠なんて無いだろ!」
「短距離より、安全第一だ!」
「安全より短距離だ!!」
「なんだ!さっきから道具は壊すし!!」
「それは関係無いだろ!」
「あるさ!」
「ない!!」
「ある!!」
「ないっていったら無い!」
「あのーぅ、二人とも…。」
「ら、ライム…。」
「もう良いさ!来ないなら来ないで!マカ!行くぞ!」
「ええ!?」
「あー、そうですか!それならそれでいいやい!ねーちゃん行こうぜ!?」
「はぁ。」
「「ふん!!」」
各々に別れ進む二人をマカとライトはお互い焦りながらも後でおちあおうと約束し別れていった。




