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繰り返しのゲーム  作者: 赤ずきん
繰り返された未来
12/74

初戦闘

空は晴天


心地よいそよ風に綺麗な花たちがなびく。


そんな至って平穏そうな野原では数々のモンスターがいた。

「きゃー!可愛い~!」

白い大福餅のような形のモンスターに抱きついているのはマカ。

「おま!ちょっ!たおせないだろ!」

少しあたふたしながら鉄砲を持っているのはライムだった。

「マカさんは可愛モンスターが好きなんですね。」

そう言いながら次々とモンスターを倒していくのはライトだ。

「いや、ねーちゃん…そこ共感するなよー」

突っ込みを入れながら戦うのはアゲハ。

今四人は広い草原でモンスターと戦っている。

一名戦っていないが。

マカがモンスターと戯れている間、ライムがマカに近づくモンスターを倒していた。

「マカー、さっさと戻ってこいー。」

棒読みでマカに問いかけるライムは近くにいたモンスターに狙いを定めていた。

「はーい♪いや、それにしても可愛いなぁー♪連れて帰ってもいい?連れて帰ってもいい?」

「ダメだ!あと、二回言わなくても良いから。」

「えぇー!何で?こんなに可愛くて危害を加えないモンスターなんて、いないよー?」

そう、マカの言う通り、確かに今はマカに一切の危害を加えていない。

「ダメだ。」

「どうしても?」

「だめ。」

膨れっ面になったマカを見て、ライムは何事もないように近くのモンスターを次々と倒していく。


そして、同じく膨れっ面のモンスターはマカに抱かれ、次第に怒りをあらわにする。

「あーあー、可愛いのになー、モコモコしてて、あ!」

急に逃げ出すモンスターを二人は目で追いかける。

ライムはすぐさまマカの近くに寄り、いつでも戦闘できるよう体制をとる。

すると、モンスターはある程度距離をとり、マカの方を向くと、立ち止まった。

そこに二人も集まり、モンスターの様子を伺う。

モンスターは身体中から赤い煙を出しながら、力を入れ始める。

「何…する気だ?」

ライムが疑問符を口に出した。

だが、その場にいたみんなは頭を傾げるしかできなかった。

モンスターは力を入れる度にどんどん膨らんでいき、そして、赤い煙がモンスターの周りを覆い尽くした。

そして、巨人の歩くような物音と共に霧から出たのは、全長10メートルはあるほどまで膨れ上がった、先程のモンスターだった。

その大きさに四人は口を開けて、呆然としていた。

マカも地面にへたりこんだまま、モンスターと目が合うと、苦笑いを浮かべ立ち上がる。

その瞬間モンスターが四人に襲いかかってきた。

でかいわりにジャンプ力もあり、四人を踏み潰そうとしていた。

モンスターが地面に着地する度にその場所はひび割れ、大きな音を出していた。

「いやー!!可愛くないーーー!!」

マカもそう言いながら全速力で逃げ出す。

「マカ!さっきまで可愛いって言ってたじゃん!!」

そう言いながら、ライムもマカにつられて走り出す。

「大きいです~!」

「まぢかよー!」

四人はとりあえず距離を置くために全速力で逃げる。

「お!おい!マカ!魔法!魔法!」

「はい~!」

そうアゲハに言われ、マカは立ち止まり、呪文を唱える。

「待ちなさい!あんたの好きにはさせないわ!」

(いや、今まで好き勝手に抱いてたよね!?)

誰しも心の中でそう突っ込んだ。

そういっている間にもモンスターは襲いかかってくる。

「い!いくわよ!」

ドシーン

ドシーン

「…」

ドシーン

モンスターが目の前まで来るとマカはクルリと向きを変え、ライム達の方を向くと、全速力でまた逃げ出す。

「いやー、やっぱり無理~!」

「何でだーーー!!」

そう突っ込みを入れる三人も同時に逃げたし、先程と同じ展開に。

「おいマカ!どーするんだよ!」

「どーしようかー。」

「えぇー。」

ライはため息をつくと、立ち止まり、モンスターにむきなおす

「もーこれじゃ良知があかない!あたしが殺る」

そう言いながらライムは、持っていた銃を乱射した。

モンスターの体には幾つもの穴が開き、まるで風船が割れるかの様な破裂音と赤い煙と共に消えた。

「おー、さすが。」

感心するマカにライムはガツンと一発かまし、突っ込みを入れる。

「ちがうだろー!」

そんな突っ込みをアゲハとライトは見ながら笑っていた。

「もー、痛いな~、あーでも楽しかったな~。 」

「もーいいから~。」

三人に突っ込まれ、マカは少し照れ笑いを浮かべていた。

「まー、お説教はここまでにして、明日次の町を目指すか。」

ライムは皆の顔を見ると、遠くにある森を見つめた。

「そうですね。まだ武器も揃ってないですし…その方が良いと思います。」

「今日もここで宿に泊まるか。」

四人は装備のこともあり、とりあえず、今の町にとどまることにし、歩き始めた。

その時マカはふと、昨日の夜のことを思いだし、アゲハの方をみる。

アゲハはそれに気づくことなく、ライムと戯れていた。

(おかしーな。)

マカは疑問を抱きながらも、心のすみにしまっておいた。

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