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『天気予報です』

作者: 藤乃花

少しばかり曇り空が広がる夕暮れ時。ラオはクッションにペタンと座り込み、コーヒーを飲みながら夕方の情報番組をボンヤリ視ている。明日は休日。何処かに出掛けようか、それとも家で今と同じようにボンヤリ過ごそうか、アウトドアでもインドアでも両方それなりに過ごせるラオは、絶対的な予定は特に無い。『明日のお天気をお知らせします』(お!ここは気になる。天気は大事だからな)ラオの意識はテレビに向く。『明日は一日、音色が降り注ぎます。お洗濯ものには影響は在りません』予報士の顔は真面目だ。「なんだ?それ」どっきりか何かと思い、天気予報の番組裏情報を知る為にラオは端末でサイトを見る。『今の天気予報、何?』『意味わかんね。かなりヤバ』『制作ミスってる?』あちこちから天気予報への書き込みがアップされている。(異常気象かもしれない……)不安感に包まれながら、ラオは翌日を迎える。「……ん?」何かの音で目が覚め、ラオは体を起こした。(そうだ!天気!)布団をはね除け、ラオの足は窓へと向かった。〈♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪……〉それは美しい音色が空から注いでいた。(思い出した!去年の今時分、オルゴールの女神様が天に召された日だ!)天気予報の意味が分かり、ラオも世界の人々も降り注ぐ音色をいつまでも聴いていた。






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