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三話

「と、その前に・・・」


俺は移動してからすぐに、今の姿に問題があるかもしれないので


「姿は変えた方がいいかもな・・・」


アイリスは王女だから国民は当然知っている人が多いはず、今の状況は問題がある。


「確かローブが入っていたな・・・あと、このドレスは邪魔だな。他に服があったから着替えるか。」


俺はもう一度、森の方に移動し着替えをする。


「ふむ、これは女物の服か・・・いや、ズボンもあるから、こっちにしよう。あと包帯があるからこれで胸を締め付けて・・・髪は後ろで束ねるか。」


俺は自分が女に見えないよう出来る限り男に近づけた。髪は本来切った方がいいだろうが、一応、俺の身体じゃないのでやめておいた。まあ、ローブを深くかぶればいいだろう。胸がキツイのは我慢するか。声はトーンを少し落とせば何とかなるか・・・


「さて、今度こそ出発だ。」


俺は、街道に向かって歩きだす。しばらくすると整備された街道に出ることが出来た。


「さて、とりあえず。町がる方向に向かうか・・・」


俺は地図を取り出し、町の方向に向かって歩き出す。移動中に何人かの人とすれ違ったが、特に問題なく。町に着いた。俺は町に入るために門に向かい、人の列に並んだ。


「そう言えば、身分証を持っていなかったな。となるとお金で支払うか・・・」


一応、身分証があるか確認したが、そう言った物は持っていなかった。お金に関しては、袋の中に用意されてあった。中身は・・・確か、金貨100枚、白銀貨2枚。銀貨と銅貨が数枚入っていた。日本円にして銅貨が10円。銀貨1000円。金貨10万円。白銀貨が1000万って感じだ。


「さすが、王族、金銭感覚がヤバい。」


俺は感心したが、銀貨と銅貨が少ないため、町に入れるか心配になった。さすがに金貨は出したくないぞ・・・


「次の人!」


どうやら俺の番がやってきたようだ。


「身分証を出してくれ。」


「すまない。身分証をなくしてしまった。」


俺はそう言った。


「なら、銀貨5枚で仮身分証を出す。」


門番にそう言われ、俺は銀貨5枚を渡し仮身分証を貰う。


「期限は1か月。更新の場合はさらに銀貨5枚。更新をせず滞在した場合は犯罪になるので気お付けるよう。最後に、この水晶に手を置いてくれ。あんたに犯罪歴がないか確認する。」


俺は水晶に手を置いて犯罪歴が無い事を証明し町に入った。


「町には何とか入ることはできたな。」


俺は町に入ることが出来た事に一安心した。


「さて、先に身分証をとるか・・・」


俺は先に身分証を取る方法は3つ。1つ目、冒険者ギルドに加入。2つ目、商会ギルドに加入。3つ目、自国民になる。


冒険者ギルドは、採集、討伐、護衛など、依頼主の仕事をこなすことになる。商会ギルドは商人を目指す人が加入する。最後の自国民は国に3年滞在すると貰えるようになるらしいが、手続きなどが大変らしい・・・


「3つ目は無いな。商人もパス。なら冒険者しかないか・・・」


俺は冒険者になるためにギルドに向かった。途中で宿をみつけたのでそこに今夜は泊まることにした。お金もそれなりに安かったので良かった。


「ここか・・・」


俺はとりあえず、中に入ることにした。中に入ったときに何人かがこちらに顔を向けたが、それだけで、特に絡まれることもなかった。良かった、良かった。俺は人が一番少ない受付に向かった。他は女性の受付のため人が多かった。


「こんにちは。」


俺は受付の人に向かって挨拶する。


「おう、お前はあっちに行かなくていいのか?」


そう、俺の向かった受付は男性だ。


「別に受付なんてどこも同じ。早く手続きを終えたいだけ。」


「なるほど。なら、この紙に記入してくれ。字が書けないのであれば代筆可能だ。」


「いや、問題ない。」


俺はそう言って紙に必要な事を書き出す。


「(名前か・・・確かまだ決めてなかったな・・・)」


ステータスにもまだ名前が無かったことを思い出す。


「(この際、ここで決めてしまうか。)」


「名前はレイと。スタイルは剣士で良いか。パーティは今のところ希望なし。」


俺はそれだけ書いて、受付に提出した。


「もういいのか?」


「ああ。」


「そうか。なら、登録料。銅貨3枚だ。」


俺は銅貨3枚を支払う。


「次に簡単にギルドの説明をする。」


受付の話では冒険者にはFからSまでのランクがあり新人はFから始まりランクを上げていくようだ。Cランクからは試験があり、指名依頼や護衛はCからとなる。依頼は自分のランクの一つ上まで可能。パーティの場合は一番上のランクの人まで依頼を受けることが可能。魔物討伐はEランクかららしい。原則、ギルド内での揉め事は厳禁。見つけ次第、ギルドから制裁が入る。最悪、冒険者証を剥奪される場合もある。


「簡単に説明するとこんな感じだ。お前はFからだから。取りあえず2回依頼を達成すればEランクだ。頑張れよ。」


「ああ、ありがとう。頑張るよ。」


正直、身分証が欲しかっただけなので、そこまで頑張る気がしない。


「(とはいえ、お金は必要か・・・)」


俺は適度にお金を稼ぐ感覚で仕事をしようと思った。


「それで、どうする。今日はもう遅いから、明日から依頼を受けるか?」


「そうだな。明日、また来るよ。」


「おう、わかった。ギルドは一日中開いているからいつでもいいぞ。但し、いい依頼は朝から取り合いになるから気よつけろよ。」


「わかった。ありがとう。」


俺はそう言って、ギルドを出て、宿に戻った。


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