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七話

「やあ、よく来たね。」


ブラッドが俺たちを迎え入れてくれた。


「それで話とは?」


「まずはそこに座って。」


俺たちはブラッドに勧められ席に着いた。


「先にレイモンドの件について報告しよう。」


ブラッドはそう言ってレイモンドの処遇について話し出した。


「報告にあった通り、レイモンドは権力や相手の弱みを握って無理やり勧誘させていたことが分かった。」


話によれは、実力者を金や権力、また、脅迫などで無理やり自分の部下にしていたようだ。まあ、無理やり従わせていたのだろう。レイモンドを庇おうとするものは誰もいなかったようだ。今回も戦争に連れてきたが本人たちは正直あまりやる気がなかったようで、ブラッドからの正式な依頼として今回の戦争に参加してもらう事になったらしい。


「(確かに、ブラッドの周りには実力者がいたが、俺たちの話にはかかわってこなかったな。それより、「またか」って感じの顔の人が多かった気がする。)」


もしあの時レイモンドと戦う事になった場合は、彼らには迷惑をかけたかもしれないな。


「(それとも、レイモンドをさっさと殺して終わっていたかもな・・・)」


俺はそんなことを考えていると


「レイモンドは、このまま王都へ送られ、そこで裁かれるだろう。おそらく極刑は魔逃れ無いだろうな・・・」


そうだろうな。主に黙って勝手に権力を使ったのだろうから当然の結果だろう。


「レイモンドの件は分かった。それで話はそれだけか?」


「まさか、本題はここからだよ。」


ブラッドがそう言った。まあ、レイモンドの件だけでないことは何となく分かってはいたけれど・・・


「実はね。君たちには少しの間、前線に出てほしいんだ。とは言っても最前線ではなく、我々の後方との間に位置する場所ってことだけど。」


「確か、そこは冒険者や兵士たちがいる場所だったっけ?」


「うん。そうだよ。」


ブラッドの話だと、どうやら前線を抜けてこちらに向かってきている兵がいるとのこと。そのため、少人数でも回復かつ戦える人材を送ってほしいと要請があったとの事。


「そこで、レイ殿。君たちにお願いしたいと思ってね。」


ブラッドが言う。


「アリサ殿はもちろん、レイ殿とエイ殿もかなりの実力を持っているのはすでに知っているからね。」


時間があれば俺たちはアリサに訓練を付けてもらっていたからな・・・


「それに、前線の冒険者は以前からアリサ殿に訓練を付けてもらっているみたいだし、彼らにとってもいい事だと思うよ。」


確かにアリサは時間があれば彼らの訓練に参加していたため、それなりの信頼を築いているだろうしアリサがいれば士気にも影響が出るだろう・・・


「・・・わかった。引き受けよう。」


「ありがとう。助かるよ。こちらも部下を数名送る予定だから、彼らと共に行ってくれ。」


「わかった。」


俺はブラッドにそう言った。



「ご主人様。よろしかったのですか?」


「ああ、戦争に参加する以上、こうなる可能性があることは分かっていたからな。」


俺はエイにそう言った。


「(アリサは元騎士。そして俺も冒険者として、人を殺した経験がある。だがエイにはその経験がない。)」


正直、エイを連れて行っていいのか悩んでしまう。なので、俺は


「エイ。前線では人と戦う可能性がある。もし、怖いとか人を殺すことが出来ない場合は・・・」


「大丈夫です。覚悟はできています。それに足手まといなら捨ててくださって構いません。」


エイから覚悟を決めた目で言われた。


「・・・わかった。もう何も言わない。」


俺はエイにそう言った。


「主様。もし何かあれば私がサポートします。」


「そうだな。そのときは頼んだ。」


こっそりとアリサが俺に言ってきたので俺はアリサにそう答えた。


「ブラッドの話だと、二日後に前線に向かう予定となっている。とは言っても移動に時間がかかるわけではないが、明日は準備と英気を養ってくれ。」


俺は二人にそう言うのであった。


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