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二話

「ん~、は!」


俺は、勢いよく飛び起きた。


「眠ってしまったのか・・・」


どうやら俺は眠ってしまったようだ。


「しかし、先ほどから声がおかしいし、胸が重い。昨日、そんなに食った覚えがないのだが・・・」


俺はそう思い下を向いた。


「ん?何だ、これ?胸が膨らんでいる?いや、そもそもこの服って・・・アイリスのじゃん?」


流石の予想外のことに


「なんで?どうして?アイリスの服を?さすがに女物の服を着る趣味は無いぞ。」


俺がアイリスの服を着ていたため余計に混乱した。


数分後・・・


「・・・いや、俺がアイリスになったんだな・・・」


俺はその後、服を脱いだり(途中まで)して、今の状況を理解した。


「・・・そう言えば、昨日、「貴方の身体。いただきます。」って言われたな・・・でも、どうして・・・」


俺は、アイリスに少なからず怒りを感じてしまった。身体を奪われたのだから仕方ないだろう・・・

だが、考えていても仕方ないため、俺は周辺を見回した。そこには・・・


「これは、何だ?」


俺は自分の近くに置いてあった、大きな袋を開けた。その中には


「服とローブ、それとお金?他には・・・」


俺は袋の中を漁った。


「あとは、地図と少し豪華な短剣と長剣か・・・」


袋の中を漁りきった俺は他に何かないか周辺をさらに探したが、守り石だけがあった。


「守り石か。確かモンスターを寄せ付けないお守りみたいなものだったか・・・」


一般的な知識を貰っていたため、なんとなくそれがどういった効果なのか分かった。


「しかし、どうするか。この身体が強いのか分からない今、スキルポイントを使うか。とりあえず・・・」


俺は頭の中でステータスと叫んだ。


名前:―――

性別:女

年齢:17

状態:健康

スキル:交渉術:3

    努力:3

    料理:7

スキルポイント500


「頭の中で理解できたが・・・攻撃力などの表示はないのか・・・」


整理した結果。どうやらステータスは今の状態とスキルの確認が出来る程度のようだ。


「今の状況ではまず、間違いなく死ぬ。早めにスキルを振り分けるか。」


本来であればもっと先で、スキルを振り分けるつもりだったが、状況が状況のため、ここで振り分けることにした。簡単な説明が頭の中によぎり・・・


「固有スキルはその人のみのスキルで、一回限りとずっと使える2パターンがあると。通常スキルには剣術などのスキルがあり、訓練で自然に取得こともある。但し、魔法に関しては魔力が無いと使えないし適正次第では使えない属性がある。攻撃魔法より回復魔法の方が希少っと。アイテムボックスなどはその他のスキルに分類され、持ってる人は少ない。魔力もち程、少ないわけでもないか・・・簡単にまとめるとこんなところか・・・」


俺はとりあえず、必要だと思うスキルを振り分けて行った。


名前:―――

性別:女

年齢:17

状態:健康

スキル:【通常】

交渉術:3

    努力:8

    料理:7

    聖魔法:10

    剣術:10

    体術:10

    杖術:10

    【その他】

    アイテムボックス

    探知

    鑑定

    【固有】

    オリジナル魔法作成

    固定


スキルポイント15


「努力に5ポイント。魔法が100ポイント、剣術10ポイントに体術、杖術にも10ポイント。杖は魔法の威力を上げる効果がある為、一応、杖術を習得っと。その他スキルが各50ポイントずつ。固有が各100ポイントで残り15か・・・」


一応こんな感じだな。努力は熟練度が上がりやすくなるため8にした。魔法はポイントが高かったが回復魔法は必須だと思い最大まで取得。他は必要かと思い取得。固有にはオリジナル魔法作成を取得。しかし、聖魔法のため、主に回復と強化などのサポートになるが攻撃魔法も少しはある為、この攻撃魔法からオリジナルを作るしかないだろう。他の属性はつけないため、作れない。最後に固定というスキルだが、今の状態を固定すると言う物らしい。おそらく今の健康な状態を固定してくれるという事だろうと思い取得。でも、状態異常無効があったような気がしたが、まあいいか・・・


「今はこんな感じでいいか。剣があるからまず剣術の練習だな。その後は、魔法の練習っと。」


俺は剣を鞘から抜いて構えた。


「何だ、すごく剣が手に馴染むな。」


剣を振ったことが無い俺でも、まるで自分の手足のように振るうことが出来た。


「これが剣術:10の効果か。すごいな。」


俺は楽しくなって、次に魔法の練習をした。こちらも、はじめから知っているように簡単に魔法を使うことが出来た。


「ふう、練習はこの辺りにするか。しかし、これだけ身体を動かしても全く疲れなとは、魔法を使っても全く魔力切れを感じなかった。」


正直、俺も驚いているが・・・


「だが、自分の身体ではないから違和感があるな。やはりアイリスに会って、身体を返してもらおう。」


ただ、元の身体に戻ったときにスキルがどうなるのか心配だが、少なくても、転生時に貰った知識に関しては、魔法とその他・固有はその人の精神(魂)に直結するらしい。なので、元の身体に戻っても魔法や、その他・固有スキルはそのまま使えるだろう。剣術などはどうなるのか少し心配だが・・・交渉術や努力は初めからあったから、もしかしたら大丈夫かもしれないが、自信がないなぁ~。しかし、生きることを優先するにはどうしても必要なことのため、もし戻ってこなければ仕方ないと諦めるしかないだろう・・・


「考えても仕方ない、スキルの検証は大体終わったし、辺りの物を片付けて移動するか。」


俺が移動しだしたことにはすでに昼が過ぎていた。そう言えば、朝・昼のご飯を抜いたが、おなかが全く減らないのはどうしてだろう・・・


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