十話
「さて、どうしようか。」
アリサの事を考えると戦争に参加するのがいいのだろうが・・・
「俺としてはアイリスには会いたくないからな・・・」
アイリスに会えば間違いなく戦いになる。例え勝てなくても、そんなことをすれば、捕まって最悪、殺されるだろう。それにアリサとエイを巻き込みたくはない。
「どうするか・・・」
俺はそんなことを考えていながら歩いていると
「そこのお兄さん。私、キャロって言うの!良かったら、よっていかない?」
突如、女性に声をかけられた。
「ん?」
俺は振り向くと、そこには、きわどい服を着た女性がいた。
「(娼館街に来てしまったか・・・)」
俺は引き返そうとしたが
「そんなに急いでどこに行くんです。少しでもよって行かれては?」
女性に抱き着かれてしまった。
「(・・・気分転換でもしてみるか。)」
俺はそう思い娼館へ足を踏み入れた。
「いらっしゃい。それでどうします?さっそく始めますかい?」
俺は女性に部屋まで案内され、そう言われた。
「いや、今はそう言った気分ではなくてね。」
「そうですか?では、どうして?」
「ああ、少し考えごとをしていてね。」
「そうなんですね。良ければ相談に乗りますよ?」
「いいのか?」
「ええ、そう言ったお客様もいますから。」
「そうか。じゃあ。」
何も頼まないのも悪いと思い、食事と飲み物を頼んで相談に乗ってもらった。
「なるほど。難しですね。」
「やはり、そうか・・・」
何となくわかっていた。
「でも、お客さ様はどうしたいのかが一番、大切ではないでしょうか?」
「どうしたいか、か・・・」
「ええ、私は戦争に関しては分かりませんが、お仲間は敵を討ちたいと思っている。そして、お客様は戦争というより、会いたくない人がいる・・・であれば、会わないようにすればよいのでは?」
「会わないように?」
「戦争と言っても、広いじゃないですか?そんな場所で、たった一人の人間に会えると思えませんが。それに、お客様の話からして、自分より仲間の事を一番に考えているように思えました。」
「・・・」
「ごめんなさい。勝手なことを言ってしまいましたね。」
女性に謝れてしまった。
「いや、そうだな。自分がどうしたいかが一番大切だな。」
初めから分かっていたのかも入れない。俺がどういった答えを出すのか
「ありがとう。おかげで少し楽になった。これはお礼だ。」
俺は女性に金貨を数枚渡した。
「こんなによろしいのですか?」
「ああ、今回の件はとても助かった。そのお礼と思ってくれ。」
俺はそう言って、部屋を出ようとする。
「今度は、確りと最後まで付き合ってくださいね。」
女性にそう言われた。
「(気持ちが落ち着いたら来てもいいかもしれないな。)」
俺はそう思い宿へ戻るのであった。
「(すっかり、夜が明けてしまったな・・・)」
俺はそんなことを思いながら部屋の扉を開けた。
「おかえりなさい。ある・・・じ様?」
アリサの目から光が消えた。
「アリサ?」
「夜は楽しめましたか?」
「え?ああ、おかげで気分が晴れたよ。」
「そうですか・・・それは良かったですね。」
アリサの目が冷たい目になって行った。
「アリサ?どうしたの?」
「いえ、大丈夫です。少し出かけてきます。」
そう言ってアリサが出て行った。
「エイ?」
俺はエイに聞こうとしたが
「ご主人様。私も出かけてきます。」
冷たい目でエイがそう言った。
「え?ああ、行ってらっしゃい。」
エイが出て行った。
「う~ん、二人とも、どうしたんだろう?」
俺はそう思ったが
「まあ、考えても仕方ない。今のうちに今後の事を考えよう。新しいオリジナル魔法も考えないと。」
俺は、今後の予定とオリジナル魔法の作成に時間を使った。
その夜
「ちょ、ええ!」
俺はいきなりアリサに押し倒された。
「主様。私たちがいながら、昨日はお楽しみだったようですね。良ければ今夜は私たちの相手をしていただけないでしょうか?」
「何のことだ?」
俺は訳が分からずそう言ってしまった。
「ご主人様。さすがに誤魔化せないと思いますよ。」
エイにそう言われてしまった。その後、一方的に二人に攻められてしまった。




