表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
21/39

八話

俺たちがエピロ共和国に来て、一カ月が過ぎようとしていた。


「エピロ共和国に来て、もうじき一カ月か。意外と早かったな。」


俺たちは、今も冒険者として活動している。依頼などはDランクでも受けられる簡単な依頼を主に受け、空いた時間を使い、訓練や、趣味など自由時間に使って日々、毎日を過ごしていた。


「王国にいたときより強くはなった自覚はあるが、それでもまだ、足りない・・・」


今の俺はおそらく、あの時、戦った、騎士団長くらいだろう。アリサとエイを加えれば、おそらく、アイリスの護衛くらいなら何とかなるが、アイリス本人には勝てる気がしない。


「(アイリスに勝つには、俺も同じくらいに強くならないといけない、だが・・・)」


元の身体は正直チートクラスの力が付与されているため、今のアイリスの身体じゃあ、どう頑張っても不可能だ。


「(いっそう、俺と同じ異世界人を探して協力してもらおうか・・・)」


俺はそう思ったが


「(仮に協力してくれたとしても、アイリスの言い方では一度限りの固有スキルの可能性がある、もしそうなら・・・)」


もしそうなら俺は、一生、この身体のままだ。


「(・・・やめよう。今はまず、強くなることを第一に考えるとしよう。)」


俺はそう思い、考えを中断した。


「主様。本日はどういたしましょう。」


アリサが聞いてきた。


「そうだな。いつも通り、冒険者ギルドで依頼を受けようと思う。」


「わかりました。」


アリサがそう言った。俺は二人を連れ冒険者ギルドに向かう。




「アリサさん。おはようございます。」


何人かの冒険者はアリサに挨拶をする。


「(そう言えば、アリサは自由時間にはよく冒険者ギルドの訓練所を借りていたな。)」


俺やエイもよく訓練所をよく利用していたが、アリサは俺たちの訓練だけでなく、他の冒険者たちの訓練もしているところを見たことがある。勿論、俺はそれを止める気はないし、ギルド側も特に何かをいう事もない。あくまでアリサがやりたくてやっている様な感じだ。とはいっても、無理やりとかでなく、あくまでも希望者のみ無料で教えているようだ。


「(まあ、剣術9だしな。戦闘経験も豊富だし、分からなくはない。)」


この国では特に奴隷だからと言った考えは無いようだな。まあ、無料で強くなるのなら、それに越したことはないか・・・


「アリサさん人気ですね。」


「そうだな。」


エイが俺にそう言ってきたので、俺はそう答えた。中にはアリサをパーティに加えたいと言ってきた冒険者もいたし、奴隷から解放はしないのかと聞かれた時もある。奴隷から解放したら自分たちのパーティに入れたいだけだろうと俺はそう思った。しかし


「私は今のままで満足です。奴隷から解放を望んでいませんし、主様から離れるつもりもありません。」


はっきりと冒険者たちに言った。それからは、勧誘の話は無くなった。


「(本当に二人は忠誠心が高いな。)」


俺は以前、二人に奴隷開放の話をした。まあ、冒険者が必要以上にうるさかったのもあるが・・・


「私は、主様のおかげで今、生きています。主様と会わなければ今の私はありません。私の身体、この命は主様の物です。この命、尽きるまでお供いたします。なので、奴隷解放は必要ありません。」


「私も、アリサさんと同じです。」


アリサとエイにそう言われたしまった。


「(はあ、俺としては裏切らない仲間として二人を買ったのだが、今になって罪悪感が。)」


これからは確りと二人と向き合っていこう。俺はそう思った。


「ご主人様?」


「ん?ああ、少し考え事をしていた。」


エイが不思議そうにこちらを見ていたので、俺はついそう言ってしまった。その後、俺たちは何かいい依頼が無いか確認するのだった。


「今日はこれにするか。」


俺は受付に依頼をもって行くと


「レイ様。少しお時間をいただけないでしょうか?」


受付にそう言われてしまった。あまりいい予感がしない・・・


「拒否は可能か?」


「可能ですが、出来れば話だけでも聞いていただきたいです。」


ずっと拒否ばかりだと評価にかかわるか・・・まあ、正直、評価などどうでもいいが。


「・・・わかった。話だけなら。」


俺はそう言った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ