六話
「ふう、少しは様になってきたかな?」
「主様はもともとセンスがいいと思いますよ。」
アリサにそう言われる。まあ、剣術:10だしね。
「エイの方もあれから大分成長しましたね。」
「ありがとう。アリサ。」
どうやら稽古の中でアリサとエイは随分と仲良くなったようだ。
「(エイはおまけみたいな感じで買ったけれど、本当にいい買い物をしたな。)」
あの時はどうしようかと考えていたが、今となっては良い買い物だと思った。
「(しばらくはこのメンバーで組んで力を付ける方向で調整するか。)」
俺はそう思った。
「(そして、共和国につき次第、二人には冒険者登録をしてもらおう。)」
正直、冒険者登録をしなくてもいいけれど、俺としては二人にも冒険者登録をしてほしいと思ったので、登録する方向で考えている。
「さて、今日もこの辺りにしましょう。」
アリサの声に
「ありがとうございました。」
俺とエイ以外にも数名頭を下げる冒険者たちがいた。ここ数日でアリサに剣を習う冒険者が増えた。まあ、アリサは剣の教え方が上手なうえ、格安で剣術を教えているというのが冒険者たちにはうれしい事なのだろう。
「(・・・今はいいけれど、いつの日かアリサを買い取ろうと考える者も出てくるかもしれないな・・・)」
奴隷はこの世界では物として扱われるため買い取ろうとするものもいる。ましてやアリサは魔力持ちでもあるからな。結構、買い取りたいと考える者がいるかもしれない。エイもこれからの成長では、可能性は十分にあるな。まあ、絶対に渡さないけど・・・
「そのためには、もっと強くならないとな。」
「主様?」
「いや、何もない独り言だ。」
「?」
アリサは首を傾ける。
数日後
「そろそろ、エピロ共和国か。結構、かかったな。」
ローベル国の王都を出て、大方、一カ月が経つ。その間、俺たちはアリサの指導の下、剣術や体術などを練習し、空いた時間には魔法の練習をした。
「(あれからオリジナル魔法としてホーリーソードを作ったな。)」
オリジナル魔法:ホーリーソード
ホーリーランスのソード版。しかし、一回につき出せる数がホーリーランスの5本に対しホーリーソードは10本と多く威力も高い。但し、精密な魔法操作が必要になり、未熟な状態では10本を出してもすぐに消えてしまう。
「(やはりオリジナルなだけあった魔法の操作レベルも高いか・・・)」
ホーリーランスの場合は魔法操作をそこまで要求されないが、オリジナルはそうはいかな
いようだ。
「(まあ、魔法操作も暇な時間にそれなりには練習したしな。)」
俺はあれから習得したスキルを確認した。
名前:レイ
性別:女(固定)
年齢:17(固定)
状態:健康(固定)
スキル:【通常】
交渉術:3(固定)
努力:8(固定)
料理:7(固定)
聖魔法:10(固定)
剣術:10(固定)
体術:10(固定)
杖術:10(固定)
魔法操作:3 new
調合:1 new
【その他】
アイテムボックス
探知
鑑定
【固有】
オリジナル魔法作成
固定
スキルポイント15
と、こんな感じになっている。調合はエイに教わった。
「(今は、これでいいか。新しく習得したスキルにはポイントを振ることが出来るみた
が、今のところは必要ないか。)」
今後、習得するスキルで急いであげなければ、ならない状態に出くわさない限り、少しずつ上げて行けばいいと俺は思った。
「さて、エピロ共和国に着いたら、まずは二人の冒険者登録だな。」
俺は二人にそう言った。
「わかりました。主様の指示に従います。」
「ご主人様、わかりました。」
二人はそう言った。その後、俺たちは今後の予定について話し合った。
「エピロ共和国!到着です!」
エイが両手を上げてそう言う。
「ここがエピロ共和国か・・・」
俺はそう呟く。
「主様。先に何をなさいますか?」
アリサがそう聞いてきたので
「そうだな。まだ早いが、先に宿を取ろう。」
俺はそう言って、宿を探すことにした。
「アリサは、エピロ共和国に詳しいのか?」
「いえ、そこまで詳しくはないですが、交流のある国でした。」
アリサがそう言う。
「そうか。お!あの宿にでもしようか。」
俺はそう言い、二人を連れて宿に入る。3人部屋を希望したのだが、二人は一人部屋で良いと言ってきて俺は困った。ベットが一つしかないぞ・・・




