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四話

「昨晩は申し訳ありませんでした。」


アリサが謝ってきた。俺は何のことかわからず


「何のことだ?」


そう言ってしまった。


「いえ、本来であれば奴隷の私が夜の奉仕をするはずでしたが・・・」


「ああ、そう言う事。」


確かに昨晩は俺たちは、食事をしてそのまま寝てしまった。


「別に謝る必要もないだろう。それに俺もそのまま寝てしまったわけだしな。」


そう、俺は着替えることなくそのまま寝てしまった。


「しかし・・・」


「アリサ。俺は別に奉仕のためにお前を買ったわけではない。」


そうアリサに言った。


「俺としてはアリサには剣を教えて欲しいと思っている。もちろんエイにも剣を教えてやって欲しい。」


俺はそう言い


「奉仕に関しては無理やりとか強制はしない。エイもそう思っていてくれ。」


どうやらエイもアリサとの会話で内容を理解しているようだ。


「わかりました。」


エイはシュンとした顔をした。


「アリサもいいね。」


「・・・はい。」


しぶしぶ了承するアリサ。そんなにしたかったのだろうか?


「それと、こんな話し方と見た目だから勘違いしているようだが、今のこの姿は女性だ。」


それはそう言って後ろを向き、胸を締め付けていた包帯を取り、フードを脱いだ。


「これで分かっただろう?」


俺は二人に素顔を見せた。


「え?アイリス様?」


アリサがそう言った。


「・・・知っているのか?」


俺はそう言い返した。


「はい、知っています。」


「そうか・・・なら、少し話をしよう。」


俺はそう言って、これまでの経緯を二人に話した。




「そうだったんですか・・・」


アリサがそう言う。


「ああ、だから俺は、見た目はアイリスでも中身が違うんだ。」


「ご主人様はもう元に戻れないんですか?」


エイが聞いてきた。


「アイリス本人が言うには無理みたいだな。」


「そんなの酷いです。」


「ありがとう。エイ。」


俺はエイの頭をなでる。


「おそらく一度限りの固有スキル何でしょう。」


「ああ、俺もそう思う。」


俺はアリサの考えに同意する。


「ご主人様はどうするんですか?」


エイの言葉に


「諦めるつもりはない。いつか必ず取り返す。でも・・・」


今の俺は騎士団長にすら勝てるか微妙なところだ。


「なるほど、だから私から剣を習いたいと。」


「ああ、今の俺は経験が足りない。だから剣に優れた奴隷が欲しかったんだ。」


「ご主人様のためにも私も強くなります。」


エイはそう言う。そう言えば先ほどからご主人様って・・・まあ、いいか。


「とりあえず、今後は俺の身体を取り返すことは最終目的にし、そこまでの道のりを考えたい。」


そう言って俺は地図を取り出した。


「俺としてはこの国で活動をするつもりはない。なので、他の国に移動したいのだが、戦争している、帝国以外で何かいいところはないか?」


「そうですね。主様はこの世界に来て日が浅いんですよね?」


「ああ、だからこの世界に関しては二人の方が詳しいだろう。」


アリサの問いにそう答えた。アリサは俺を主様と呼ぶか・・・


「ごめんなさい。私、自分の村以外分からなくて・・・」


エイは口減らしのために売られたんだったな。


「気にしなくてもいい。」


俺はそう言う。


「アリサはどうだ?」


「そうですね。行くとすれば、エピロ共和国かロック公国ですね。」


アリサの話だと、両国とも同盟に加入していて、ローベル国ともそれなりに交流があるそうだ。


「なるほど。こっちのオーブ聖国はどうなんだ?」


「その国は人間至上主義国なので、私たちエルフやハーフエルフには住みにくい国なんです。ですが、主様が望むのであれば・・・」


「いや、いい。人間至上主義国ってだけで、俺はごめんだ。」


俺はそう言った。オーブ聖国は絶対神「アガネス」を信仰していて、人間こそが神に選ばれた存在と謳っている。そのため他の種族の扱いが悪く、他の種族は暮らそうとは思わないようだ。いるのは、せいぜい奴隷や訳ありの者だそうだ。


「また、オーブ聖国は今回の同盟に加入していない様です。」


「そうなのか?」


「はい、各国にたくさんの信者がいるため、オーブ聖国を攻撃すると信者による反乱がある可能性があります。そのため、帝国も手が出せない状態の様ですね。」


「なるほど。」


俺はアリサの説明に納得する。


「エピロ共和国はどんなところなんだ。」


「エピロ共和国はここから南に進んだところにあり、海に面しています。そのため漁業などが盛んな国です。」


「海か。行ってみたいな。」


俺はそう言った。


「ご主人様。私、海見た事ないです。」


「そうか。なら決まりだな。」


エピロ共和国。そこが次の目的地だ。


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