三話
「もういいのか?」
俺はしばらくなく二人を静かに見守っていた。
「はい・・・ご迷惑をかけました。」
二人が頭を下げる。
「構わない。(そう言えば、少女の方はまだ鑑定してなかったな。)」
俺は今になってそう思った。
「(使える能力があればいいけどな。)」
まあ、才能が無いからって「はい、さよなら。」と言ったことは絶対にしないけど・・・
名前:エイ
種族:ハーフエルフ
性別:女
年齢:12
状態:健康
スキル:【通常】
料理:7
裁縫:7
努力:3
調合:1
【その他】
隠密
【固有】
なし
「(なるほど。戦闘スキルはなしか、料理が高いな。このまま行けばお礼状になるか。)」
努力があるのはいい事だ。もしかしたら戦闘系のスキルも成長しやすくなるかもしれない。
「(なにより、隠密か・・・予想外のスキルを持っているな。)」
隠密スキルがあるという事は単独行動に優れているし、暗殺者向きのスキルだ。
「(暗殺者として育成するのもありか。)」
俺はそう思った。
ぐう~
「ん?」
俺は音のする方を向くと
「ごめんなさい・・・」
エイがお腹を押さえて俯いていた。
「(ああ、お腹がすいていたのか・・・)」
俺はアイテムボックスから食べ物を出して二人に渡した。
「今は、こんなものしか持っていないけど良ければ食べてくれ。」
「え?よろしいのでしょうか?」
アリサがそう言ってきた。
「構わない。俺はお腹が減っていないんだ。」
そう言って二人に食べるよう命令する。
「(お腹いっぱい食べさせてあげたいけど、まずは身なりを変えないとな。)」
今の二人は奴隷が着ている様なボロボロの服だ。この状態だとおそらく店に入ることも出来ないだろう。
「(合わせて匂いも落としておくか・・・)」
俺はそう思い。取りあえず予備のローブを渡した。アリサは問題ないが、エイにはぶかぶかのようだが我慢してもらおう・・・
俺は、二人を連れ、宿に戻る。宿の定員から不思議な目で見られたが、とりあえず、水と吹くものを用意してもらう事にした。その後、二人が部屋で身体を拭いている間、俺は一階のテーブルに座って考え事をしていた。
「(さて、仲間も出来た事だし、そろそろこの王都・・・いや、国から出て行くか。)」
俺は今のままでアイリスだけでなく、その周りの護衛すら勝てない。なら一度、距離を置いて自分を鍛える方向に持っていこうと考えた。
「(まずは、どこの国に行くのかを考えるか。)」
俺はそう思い、地図を取り出した。そのとき
「お待たせしました。」
どうやら二人が身体を拭き終え降りてきたようだ。
「もういいのか?」
俺が聞いたら
「はい、もう大丈夫です。」
アリサがそう言い、エイが頷く。
「そうか。なら、次は服でも買いに行くか。」
俺は地図をしまい、二人を連れて外に出た。その後、俺は服屋に行って、二人の服を購入。二人とも動きやすい服を選び、エイにはローブも購入した。
「(結構、時間がかかったな。最後に武器屋に行こうか。)」
服選びに予想以上に時間がかかってしまったが、幸い武器屋によれる時間くらいはありそうだ。
「最後に、武器で二人の武器を買う予定だ。」
俺はそう言って武器屋に言った。
「いらっしゃい。」
店員が言ってきた。
「武器を買いたい。少し店内を見てもいいか?」
「ええ、どうぞ。どうぞ。」
店員の許可を貰い二人の武器を見て回る。
「先に言っておくが、俺は鑑定スキルを持っているから、二人の事は大体わかる。」
「鑑定ですか?」
「ああ。」
俺はアリサの言葉にそう答えた。
「スキル事を言ってしまってもいいのですか?」
エイに聞かれたが
「本来は良くないが、周りには二人しかいない。一応秘密な。」
俺はそう言って、剣と短剣を二人に渡す。
「アリサは剣が使えるだろ?エイは得意武器などは無いが、一応護身用に持っておくといい。」
俺はそう言って二人の武器を購入。
「お金が貯まったら、もう少し良い武器を買いにくればいい。今回はこれで我慢してくれ。」
「いえ、奴隷に服や武器を購入してくださっただけでも・・・」
アリサがそう言おうとしたが
「これから一緒に行動するのだ。これくらいは、しておかないとな。」
「ありがとうございます。」
アリサとエイが頭を下げる。
その後、俺は宿に戻り部屋を変更する。そして、食事をして今日のところは寝ることにした。
「(明日からは本格的に行動をしないとな。)」
俺はそんなことを考えながら寝ることにした。




