二話
「私を買ってください。」
エルフの少女がそう言ってきた。
「お前、何勝手な事を言っているんだ。」
店員が怒鳴ったが
「まて、一度このエルフと話がしたい。」
俺はそう言ってエルフの前でかがんだ。
「・・・なんでもします。だからお願いします。」
少女は涙を流しながらそう言った。
「どうして、そこまで俺に買ってもらいたい?正直もう長くはないと思うが。」
俺ははっきりとそう言ったが
「私は、ここで死にたくないからです。せめて死に場所は自分で決めたい。」
彼女からはまだ、諦めていないと言った目で訴えてきた。
「(すごいな。この状況でもまだあきらめないなんて。)」
俺は正直、彼女の覚悟に驚いた。
「(彼女を買ってもいいかもしれないな。)」
俺はそう思い彼女を鑑定する。
「(もっとも何も才能が無くても買うけれどね。)」
彼女を買う事はすでに俺の中では決定事項だ。スタイルもいいし、何より目が気に入った。
名前:アリサ
種族:エルフ
性別:女
年齢:102
状態:部位欠損・体力低下
スキル:【通常】
剣術:9
槍術:6
弓術:8
体術:6
水魔法:8
風魔法:9
【その他】
直感
【固有】
なし
元ユグドラシル国、第一騎士団団長。部位欠損は聖魔法で感知可能。体力低下は部位欠損完治にて改善あり。
「(とんでもないスペックだな!その他や固有はないが魔力持ちでさらに水と風の二属性。)」
予想以上に優秀な人材だった。
「なんでもする。その言葉に嘘はないな。」
「はい、ありません。」
アリサがそう言った。
「・・・いいだろう。」
俺はそう言って、店員に話かける。
「この奴隷を買おう。」
俺はそう言った。
「本気ですか?」
「ああ、これも商品なのだろう?廃棄するなら、俺が買いたい。」
俺はそう言って
「いくらくらいだ?金貨3枚までなら出すぞ?」
「そんなにかかりません。処分費用でも銀貨5枚くらいです。」
「そうなのか?で?売ってもらえるかな?」
「お客様さえ問題なければ構いませんが・・・」
店員がそう言ってきたので
「そうか、なら金貨3枚で買おう。」
俺はそう言って金貨3枚を支払った。
「そんなにも受け取れません。」
店員がそう言うも
「なら、そのほかの物をお付けしましょう。」
声がした方を向いた。
「失礼。私はここの責任者をしています。お客様がその処分品を購入されるという事でしたので、金貨3枚をいただくのであれば少しサービスをしようと思いまして・・・」
そう責任者が言ってきた。
「そうか、では何をサービスしてくれるかな?」
俺はそう言った。
「そうですね。当店では奴隷を売っていますので、他にそうですね、子供の奴隷をお付けしましょう。」
そう言って、責任者が奴隷を何人か連れてきた。
「この中から一人お付けします。」
そう言ってきたので
「なら、その奴隷を貰おう。」
俺は少女の奴隷を指さす。歳からしておそらく12歳くらいだろう。しかし発育が良いな。
「おお、この奴隷にしますか。わかりました。」
責任者がそう言ったが
「この奴隷ならもう少し値段がするのでは?」
俺はそう聞いたが
「この奴隷ですが・・・」
そう言って奴隷の髪を上げた。
「ああ、そう言う事。」
彼女の顔には大きな傷がある。
「ええ、この傷のせいで高値では売れないんですよ。」
「なるほど。」
俺はそう言って彼女もいっしょに買う事にした。
「「お買い上げありがとうございました。」」
責任者と店員にそう言われた。
「ついてきて。」
俺は、アリサを背負って、もう一人の少女にそう言った。
「はい、わかりました。」
少女はそれだけ言って俺についてきた。その後、俺は人の気配がないところに移動した。
「お前たちは、俺の奴隷であることを自覚しているな?」
「はい、勿論です。」
「はい。」
二人がそう言った。
「わかった。俺から言う事は、俺を絶対に裏切ら無い事。そのためにお前たちの奴隷解放はしない。嫌なら今言ってくれ。今なら開放する。」
俺はそう言ったが
「私にはいく当てがありません。それにこの身体だと・・・」
アリサが言い
「私もです。開放されても私は何もできません。」
少女がそう言った。
「そうか。なら奴隷のまま一生ついてきてもらうぞ。」
「「はい」」
二人が声をそろえて言った。
「なら、先にお前たちの傷を治そう。」
俺がそう提案すると
「え?ご主人様は治せるんですか?」
少女が聞いてきた。
「ああ、二人とも完治出来る。但し、このことは秘密だ。」
俺はそう言った。
「彼女はともかく私の場合はお金がかかります。」
アリサが言うが
「問題ない。俺は聖魔法が使える。」
そう言って俺は二人にパーフェクトヒールを使った。そして
「私の手足が・・・」
「顔の傷が消える。」
二人は震えながら声をだす。
「とりあえず。静かにね。」
二人は泣きそうになっていたので声を出さないよう言った。二人は声を抑えながら泣いていた。




