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一話

二章開幕です。よろしくお願いします。

「はぁ、やる気がしない・・・」


俺は宿のベットの中にいた。あの日、アイリスに負けた俺は気が付いたら宿に戻った。正直、あの時どうやって帰ったのかあまり覚えていな。宿に戻ってからはずっと部屋にこもったままだ。食事もとっていない。さすがに心配になった、宿の店員が様子を見に来るくらいで特にこれと言ったことはなかった。


「そろそろ、王都を出て行くか・・・」


アイリスの国葬はすでに終わり、今の俺ではアイリスはおろか、騎士団長にすら勝てない。正直、ここにいても意味がない。


「少し、外の空気でも吸うか・・・」


そう思った俺は気分転換も含めて、外に出ることにした。




「はやり、葬儀の後だから、人が減っているな。」


葬儀後だからか人が以前より減っていた。とはいっても人が多い事には違いないが・・・


「気分転換に外に出たのはいいが、あまり気分転換にはならないな・・・」


俺は特に目的もなくぶらぶらと観光をした。


「ん?」


ぶらぶらと王都を散策していると


「あれは・・・」


俺はとある一軒の店に目を向けた。


「奴隷か・・・」


この世界には奴隷が存在する。理由は様々だが、多くは借金か親に売られたかである。た

まに、人さらいなどもあるが・・・


「以前の俺なら奴隷ハーレムとか言って盛り上がっていたかもな・・・」


以前の俺なら間違いなく奴隷を買いまくってたであろう。


「とは言ってもずっと一人というのもなぁ・・・」


一人ではいずれ限界が来ることは知っている。あの騎士団長との戦いのときも邪魔が入った。仲間がいればそれもなかったかもしれないが・・・


「小説では、追放とか裏切りなどもあるからな。それに、あまりこの世界の人間は信用できない。」


初めて会ったアイリスには身体を奪われてしまったため、どうしても警戒してしまう。この状態では恐らく信頼などはあられないだろう。


「そう言う事では奴隷はいいかもな。」


奴隷なら、隷属の首輪で主人には絶対服従だ。そう言う意味では信用できる。


「とは言っても値段がな・・・」


人を売るという事はきっと高額になるはずだ。


「とは言っても、他に選択肢はないか・・・値段はそのとき考えよう。」


そう思い俺は店に入って行った。



「いらっしゃいませ。」


男性の店員が出てきた。


「本日はどういったご用件でしょうか?」


「奴隷が欲しいが、初めてなので値段などを教えてほしい。」


「かしこ参りました。」


そう言って店員が値段を教えてくれた。値段は安いもので金貨3枚から高いものであれば白銀貨100枚までとなっているようだ。


「なるほど、なら初めは安い物から見ても構わなか?」


「かしこ参りました。」


そう言って店員が案内してくれる。部屋にはいろいろな奴隷がいるが、主に子供などがこの部屋にいるようだ。


「子供が多いな。」


「ええ、この金額になると、あまり役に立たないのが多くなります。」


確かに子供などは現状、何もできないものと同じだ。仕事も出来なければ、おそらく戦う術もない。できても手伝いくらいだろう。


「次の部屋に行きますか?」


店員が言ってきたので俺は頷いた。


「この部屋は成人奴隷となります。」


この部屋では成人した奴隷が置かれている。中には戦闘奴隷などもあり、金額は他の奴隷より高い。他には家事などできたり、中には性奴隷もいるようだ。


「魔力持ちなどはいないのか?」


俺は気になって聞いてみた。


「魔力持ちの奴隷は貴重な存在となりますので、そうなると高級商品となり安くても白銀貨10枚はします。」


「なるほど。」


やはり奴隷でも魔力持ちは高額なようだ。


「(となると、この辺りで探すのが良いのかもしれないな。)」


俺はそう思い辺りを見回すと


「あの扉は?」


俺が聞くと


「あれは廃棄処分となります。」


「廃棄処分?」


「ええ、状態が悪く、もう長くない奴隷などがいます。今は丁度一人だけですが。」


「確認は出来るのか?」


俺は店員に聞いた。


「確認はできますが、買われるおつもりで?正直酷い物ですよ。」


「構わない。」


俺はそう言って扉を開けてもらった。


「エルフ?」


俺は初めてエルフを見た。もちろん知識としてはこの世界にエルフがいることは知っていたが・・・


「おや、お客様はエルフは初めてで?まあ、あまりこの国にはいない種族ですからね。」


店員がそう言った。


「・・・」


エルフの少女がこちらを見た。


「・・・なるほど。」


状態は酷いものだ。手足が無く片目は潰れ、顔には大きな切り傷がある。正直もう長くはないだろう・・・


「どうです?酷い物でしょう。」


店員がそう言った。そのとき


「・・・私を買ってください。」


エルフの少女がそう言ってきた。


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